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前からなぜないんだろうと思っていましたが
コネストに安重根義士記念館の記事が掲載されたんですね。
僕も11月の初めに南山に行って見学してきました。
建て直しされる前にも行ったことがありますが展示内容はほぼ同じでした。
もちろん模型やパネルなどはかなり増えていますが
広くなったぶん、多少立派な建物に対してやや間が抜けた印象は否めず。
しかしモダンな建物はなかなか見事です。
１階から階を上がるごとに安重根像がある吹き抜けのロビーを眺められ、
動線のとり方も悪くないと思いました。

写真をかなり撮ったのですが、記事に詳しく説明されているので
印象に残った部分だけかいつまんで載せます。

今回のリニューアルで、安重根の手形がシンボル性をさらに増していました。
エントランスからこの手形のイメージを多用しています。
韓国で安重根を語るときに必ず出る、指が切られたこの手形、
今回改めて展示をよく見てその意味がよくわかりました。
前に見たときは韓国語がずっと不十分だったので分からず
誰かに切られたものかとこれまで思っていたのですが、
独立運動の意志を固めるために同志たちで一緒に切ったものだそうです。
この部分の説明は、模型あり、スライドありでかなりスペースをとっていました。

日本人として微妙だと思うのは、「伊藤博文の罪悪」という展示です。
これは建て直し前に見たときもやや強烈だなと思いましたが、
今回はさらにスペースを拡大し、立派なものに仕上がっていました。
安重根が伊藤博文の何が罪なのかを15か条にわたって書き記したもので、
安重根の主観であることはわかりつつも、なぜここまで悪人像を際立たせるか
展示館の客観性のなさを少なからず感じます。

全体を通して、韓国人であれば大きく愛国心を揺さぶられる展示でしょう。
日本人の僕でさえも、全てを見終わってロビーに戻り
太極旗（これが指を切った出来事に関係しています）の前の安重根像を見ると
記念館に入ったときに見たのとはまた違った印象になりました。

日本人も一度訪れてみていい場所だと思います。
ただ、日本語の説明があったりなかったり（ないところのほうが多い）です。
出口にある売店で売っているパンフレットは日本語版がありました。