散策ルートを考えていると、「温泉川市民公園」という、河川沿いの公園を発見
どんな公園なのか知りたく、検索をしておりますと…
ん?…カワウソ目撃者、カワウソが生息している等々、いくつものカワウソ=수달の文字を発見してしまいました
自然に生息する可愛いカワウソが、両手で魚をかじっている様子をこの目で見て見たい!
ホテルの人に聞きましたが、どの辺りで出没するか分からないとの事で、とりあえず温泉川を目指して歩きます。
温泉川の河原に到着。
ビルなどの建物のすき間を穏やかな川が流れています。
河川工事をしていて歩道は片側しか通れませんが、橋を渡り、川沿いを歩きます。
川沿いには桜並木がある場所や、運動する器具があったり、自転車専用の道があったり…菜の花も咲く中、沢山の方が散歩を楽しんでおりました。
私達一行は、川全体に目を凝らしながら、「あれじゃない?」
「あっ!あれは?」などと大声で話しているもので、近くを散歩しているアジョシ達も、カワウソが出たに違いないと一緒になって目を凝らします…
大きな黒っぽい鯉があちこちで飛び跳ねるのでその度にカワウソ!と声をあげます(笑)
カワウソはきっと、河川工事をしているから、別の川に引っ越してるのかもね…諦めて散歩をして帰る事にしました。
無理もありません。
帰国後調べてみると、カワウソは夜行性で、かつ薄暗い時間帯(日の出前や日の入り後など)に活動するといわれているそうで、まっ昼間で、人が沢山歩いている場所に出て来る訳がないのです。
それでも、もしも数時間夕暮れまで待って川沿いを眺めていたら、魚を獲る可愛いカワウソの姿が見られたかもしれませんね
(プチ情報)
日本では上質な毛皮や薬としての乱獲、環境破壊、汚染により、1979年の目撃を最後に、2012年に環境省から正式に絶滅が発表されたそうです。
韓国でも、高度経済成長期の川の環境悪化で数が激減し、この温泉川でも1960年代の工業化により、汚染が深刻化。
水が黒く濁り、悪臭が漂うどぶ川と化し、死の川と呼ばれていたそうです。
しかし近年、環境問題への意識が高まり、2012年より、約20㎞離れた韓国最大級の洛東江から水を引き、大規模な再生事業を行った事により、大幅に水質が改善したそうで、近年こちらの川でカワウソの目撃情報が相次いでいるようです。
韓国全土でも河川の水質が改善され、カワウソは再び分布を広げ、生息数を増やしていっているようです^^
日本でも近年、対馬で目撃情報も出ているようですが、どうか日本全土に、カワウソが再び住める美しい自然と川に戻って欲しいと願います。