総合掲示板

何度、そのご尊影を見ても、誰に聞いてもわからない、ヨンジュンさん（最近の流行の言い方）ことペ・ヨンジュン（?勇俊）の魅力と人気の秘訣。

私が、ようやく、その魅力と人気が納得できるのは、イ・ビョンホン（李炳憲）だけです。
ピストルを構えた、元祖殺人微笑（元祖はキムジェオンという説も有力）には、あまりのまぶしさに、やられましたし。
なぜか、ＮＨＫハングル講座で、彼の声を聞きましたが、あの低く鈍い声（バリトンボイスと呼ぶそうな）には、しびれそうになりました。

そんなこと、公式掲示板に行けばいいじゃないか、とおっしゃるかもしれません。

しかし、ペの掲示板は、２回の閉鎖騒ぎ（１回目は２ちゃんねる住人の攻撃、２回目は自殺予告）のせいか、登録ＩＤカードなるものを取得しなければ、書き込みはおろか、閲覧すらできないのです。
サイトの運営者であり、ペの日本側事務所のＩＭＸ（インタラクテイブ・メデイア・ミックス＝双方向媒体混合）に、住所をはじめ個人情報を把握されるわけで、そこまでするのも、「それは、ちょっと」と思うので。
それでも、１日に立つスレッドの数が５０以上、１つのスレッドに対するヒット数が４ケタ、その情熱には恐れ入ります。
他に、これほど、熱い思いが渦巻いている場所といえば、某日蓮正宗系巨大教団とその新聞ぐらいのものでしょう。（他にあれば、教えてください）
ここまでくると、もはや、「顔が素敵」とか「演技がうまい」という次元ではなく、求心力の問題だと思います。
多くの人たちの心の拠り所、という意味で、一種の宗教に近いものを形成しているのではないか。という気がします。
（宗教だと、言ってるわけではありません。念のため）

ペ・ヨンジュンが公式ファンクラブを作らないのは、一部の人だけを特別扱いしたくないとのことだそうですが、もしかして、宗教団体のようにしたくない、という思いがあるのかもしれません。
ペサモなる、盧武鉉大統領のファンクラブである、ノサモをもじったような団体ならありますが。

ペをどう思うか、是非とも、聞いてみたい御仁がいました。
姜尚中東京大学教授です。
カン・サンジュンと読みます。
ペが演じていたのは、カン・ジュンサン。
タートルネックにジーンズを着こなし、低く心にしみわたるような語り口。同じメガネ男。
ペを意識していないはずがありません。

朝日新聞で、『ヨン様』と『ジョンイル』と題して、次のように語っていました。

「洋梨のような体形に、ポリエステルのパンツスーツを着込み、意地悪そうな大きな眼鏡を掛けたジョンイルは、ペ・ヨンジュンとあまりにも対照的であり、二人が顔を合わせて談笑する光景を想像することは人々の失望と怒りにつながるだろうか」
「それでも、『ヨン様』と『ジョンイル』は、ともに民族と言語の一体性を持った朝鮮半島に属しているのだから、ふたりの出会いなどありえないと決めてかかるほうがむしろ不自然だ。
　実際には、『ヨン様』の国と『ジョンイル』の国は、両者を分かつ分断線を怨嗟《えんさ》の象徴とみなし、100年の近代史をずたずたに引き裂いてきた関係に終止符を打ちたいともがき苦しんでいるのである」

いや、そういう事を聞きたいんじゃないんですけど・・・。
どうして、いつも、こういう言い方しか、出来ないんでしょうか。
まあ、これがこの御仁の持ち味なんでしょうね。

こうなれば、一番多く共演した女性に聞くしかありません。
意外な所にいました。
ユンソナ（尹孫河）です。
チエ・ジウやチョン・ドヨンを差し置いて、「愛の挨拶」「パパ」「愛の群像」と、３つのドラマに共演していたのです。

美川憲一との対談で、次のように語っていました。
「すごくまじめで誠実な方ですね、あまり崩れたとこを見たことがないっていうか、マイナス面が見えないっていうか。完璧主義なところがあるんですかね？酔っ払って騒いでいるのを見たことないし、冗談もまじめに言うから、つまらないんですよ。
いつも、笑顔だから、共演者の間で「疲れないのかな？」「家に帰ったら怒ったりするのかな？」
なんて話が出るくらい。」
（週刊女性２００６年２月１４日号）

ああ、何となくわかります。
確かに、ペには、そんなオーラが漂ってますよね。
やっぱり、ペのような完全無欠のイイ男を目指すなら、一瞬たりとも、隙を見せてはいけないのです。
お笑いが、女性に受けるなどと思うのは、大間違いなのです。
しかし、そんな男とデートしても、結婚しても、疲れると思うんですけどね。

そういえば、一時、冬ソナ離婚とか、ヨンフルエンザとか、ヨンゲル係数という言葉がありました。
その時のインタビューです。

「冬ソナ離婚？、それはドラマで僕に出会ったことで、ご自分に眠っていた情熱が呼び覚まされたということでしょう、大丈夫ですよ。そういう人は。
たとえ、今はドラマにはまっていても、いつかは、その情熱を身近な人やご自分の家族に向けられることでしょう」

また、かなり年上の女性からオッパ（お兄さん）って呼ばれるのを、「恥ずかしく思わないか」と質問されたところ、

「彼女たちの目を見れば、そんなこと思いません。皆さん、十代の少女のような純粋な目をしてますから」

本気なのか、社交辞令なのか、こんなこと言える。そして、それがさまになる男はいないでしょう。
ペの魅力や人気の秘訣は、この言葉に象徴されているように思います。

それにしても、幸いなのは、ペ・ヨンジュンに権勢欲や金銭欲が希薄なことです。
もし、堀江貴文や金正日、麻原彰晃に、ペのようなオーラや人徳を兼ね備えていたら、どうなっていたか。
そんな男いるはずないし、いたら許せないですよね。
「天は二物を与えず」、世の中、うまいことなってるわけです。
我々に出来ることは、今後、ペ・ヨンジュンを越える「完全無欠のイイ男」が現れないことを祈るのみです。