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Yahoo!ニュースにも出ましたが、25日付の西日本新聞によると、釜山市北区の亀浦家畜市場が７月で全面廃業になるのだとか。詳しくはYahoo!ニュースを読んでいただければ分かりますが、犬食イコール動物虐待との世論の高まりには抗しきれなかったようです。

十数年前のことですが、亀浦市場を歩いた時のことは忘れられません。赤さびた檻の中でどこにでもいるような犬たちが吠えるでもなく、その時を待っていました。横には、茹でられて内蔵をくり抜かれた犬の〝開き〟が並び、店の奥で光っていた圧力釜が何とも不気味でした。

皮肉な偶然と言うべきか、博多発のビートルの船内で見た映画が、少女と犬との絆を描いた「犬と私の10の約束」でした。同じ犬に生まれながら、この違いは何なのだろうと、犬たちを凝然と見つめたものです。

市場ではアヒルやカエル、亀をはじめ、もう思い出せませんが、人はこんなものまで食べるのかと思うような動物や魚が売られていました。驚きはしましたが、非難する気持ちは起きませんでした。

記事を読み、あの時の気持ちがまざまざとよみがえりました。