味が変わった、昔より不味くなったとも言われる、 延禧洞の老舗冷麺店「コヨサチッ」。 私自身がここで一度だけ水冷麺を食べたのは数年前で、特に良い印象も悪い印象も無く、「味が変わる」より前か後かよく分からないので、きょう知人(韓国人)と2人で昼食に行ってみました。
不味くなったなら混んでいないだろう(失礼な…)と、12時直前に車で行ってみたら、店の前の駐車スペースは満車(案内のおじさんがいて、店の奥に駐めることに)、入口前で待っている客も数組います。外に立っている会社員風のおじさんグループに「誰が最後ですか」と訊いたら「店内に名前と人数を書いてから待つんですよ」との事で、レジ前のメモ帳に「ユソン 2」と記入。少人数の席が空いたようで、3分ほどで入店できました。
水冷麺/ビビン麺は、1万ウォン/8000ウォン。コネスト記事より各1000ウォン値上がりしていますが、ソウルの冷麺専門店としては想定内の価格です。
スープと大根、青唐辛子スライスは出てきましたが、キャベツは無しでした。隣の中高年男性グループ卓にはエゴマ葉キムチがあったので「さ、差別だ」と思ったら、視線を感じたらしき1名が「豚スユクを頼んだからでしょう」と。いえ、恨めしそうに見たつもりはないのですが
水冷麺、ビビン麺、ピンデトッを注文。5分ほどで麺2点、その後にピンデトッが出てきました。
私が食べたビビン麺は、味の第一印象が「赤い粉唐辛子」だったので、辛い物が苦手な身としては完食できるか不安になったのですが、続いて甘味・うまみが来たので、大丈夫でした。また、麺(中細のスパゲティー程度の太さ)にコシがないのではと思ったのですが、適度に弾力のある、良い感じの麺でした。
ピンデトッは、表面が少しカリッとしていて、エゴマ葉の風味がきいていて、美味しかったです。
冷麺は、肉一辺倒ではない複雑な味のスープで、冷たすぎず、けっこう美味しかったとのこと。
昔(1931年創業とのことで、いつを指すか分かりませんが)はもっと美味しかったのかもしれませんが、今もそれなりに美味です(現地の会社員や中高年で混んでいるので、定評はある店と思われます)。黒めの蕎麦麺や極細麺が好きな方には難しいですが、太め麺の冷麺(京畿道・楊平などでは一般的ですが、他地域ではあまり見ない気がします)も食べてみようという方にはオススメです。