水産物市場の水槽には、ヒラメやハマチなど、一年中泳いでいる(または、沈んでいる)魚類もいますが、特定の季節に登場するものもいます。
8月中旬というと、銀色の小魚「ジョンオ」です。日本では、小さい「コハダ」が寿司に使われ、大きめの「コノシロ」は焼き魚で出てくる事が多い、気がします。
市場の水槽で泳ぐジョンオは、通常、店の人がフェ(刺身)にしてくれます。
日本で刺身というと、三枚おろしというか、骨の無い状態に調理されますが、韓国の場合、マナガツオとかコノシロなどは、骨ごと食べる事が前提の「ぶつ切り」にされるのが普通です。持ち帰りの場合、ワサビとコチュジャン、両方が添付されてきたりします。
初めて見た時は「何とも雑な調理法だな
」と思ったものですが、慣れると、これはこれで悪くないと思えてきます。
今回訪問の「麻浦農水産物市場」の場合、2~3人分が1万ウォン(持ち帰り仕様)と、刺身の中では手頃な価格です。通常は狭い水槽内でミシミシに泳いでいるのですが、今回は夏の連休中だったので、半数近い売場が閉まっており、泳いでいる数は少なめで、若干元気が無かったような
この「ジョンオ」、ある時期になるとパッタリとどの水槽からも姿を消しますので、好きな方はお早めに