|
別称「花郎台」と呼ばれている陸軍士官学校(陸士)。1946年5月に創設された4年制の国立軍事学校の目的は、文武両道に秀でた精鋭将校の養成だ。
これまでに将星はもちろんのこと、大統領や国会議員も多く輩出している。KBSドラマ「太陽の末裔」でも、主人公の大尉と女性軍医中尉が陸士出身という設定になっていた。
「SKY(ソウル大、高大、延大)」並みの難関校だそうで、入学後も規律ある生活と厳しい軍事訓練、勉学が待ち受けている。在学中は禁酒、禁煙、禁婚だ。晴れて卒業すると少尉に任官され、青年将校の誕生となる。
最近は、幹部여군(女性軍人)を目指す女性生徒の数が増えており、しかも成績優秀だという。
14日、陸士を見学してきた。地下鉄6号線「花郎台」駅前から、バスなら「ソウル女大、陸軍士官学校行政案内所」で下車。歩いても15分かからないくらいの距離だ。
正門を入ってすぐ左手にある案内所で、身分証明証と引き換えに出入許可証の交付を受ける。この日の見学は自分一人きり。おかげで関心のある場所はじっくり見学できたし、詳しい説明も聞けた。
構内はとにかく広い。40万坪とか言っていた。春には花見客も訪れるほどきれいなキャンパスだ。わが母校とは月とスッポンで比べものにならない。
生徒会館→陸士記念館→花郎練兵場→野外武器展示場の順で案内してくれる。所要時間は2時間ほど。途中、陸軍博物館の講堂で陸士の紹介映像を視聴する。残念だったのは、この博物館が工事中で観覧できなかったこと。
ちょうど授業が終わり、教室から寄宿舎に戻って行く陸士生徒の隊列に出会った。号令をかけながら胸を張って凛々しく歩いて行く。毎日こうして隊列を組んで寄宿舎と校舎を往復し、団結力を高めていくそうだ。
別のところでは、迷彩服に鉄帽、軍靴を着用し、重そうな背嚢を背負って行軍の訓練をしている一団もいた。ダラけたのが一人もいないのはさすがだ。
国防に青春を捧げて、防人の道を選んだ若者たち。威風堂々とした彼らの姿は、花郎台のまばゆい青春群像だ。
*見学は希望日の1週間前までに、陸士のホームページから申し込む。
第二正門。ここから入っていく。
|
陸士記念館。塔の高さは陸士(ユクサ)=64(ユクサ)にちなん…
|
同。外壁に全卒業生の氏名が刻まれている。
|
同内部の展示。
|
陸軍博物館。
|
同。旧日本軍の野砲が展示されていた。ここは旧日本軍の訓練場だ…
|
花郎練兵場。毎週金曜午後1時30分から、陸士生徒が礼服を着用…
|
同。まだ桜が咲いていた。
|
隊列を組んで寄宿舎に戻る。かっこいい。
|
一糸乱れぬ陸士の隊列。2013年「国軍の日」徒歩行進。
|
|
|
|
|
陸士正門の近くに廃線路が残っている。線路伝いに歩くと、旧京春線の廃駅「花郎台駅」がある。1939年に営業を開始した駅舎で、当時は「泰陵駅」といった。
ローカルな駅舎とホーム、朽ちかけた標識、少しさびた鉄路…。昨年4月、南楊州の廃駅・陵内駅を訪れたが、ソウル市内の廃駅は珍しい。古いだけでどうってことないと言えばそれまでだが、こういう雰囲気は好きだ。
こんな景色の中にたたずんでいると、少年の日の思い出がよみがえってくる。一緒に遊んだあの顔この顔が脳裡をかすめて、郷愁に駆られてしまう。
「친구야 보고 싶다」
旧花郎台駅。
|
春川や清涼里の文字が見える。
|
よく線路の上を平均台のようにして歩いたものだ。
| | |
|
|
|
|
こちらへ行ってみたいと思っていました。情報ありがとうございます。
|
|
|
|
floweryukiさん、こんばんは。
行かれるのでしたら、「花郎儀式」を見学できる金曜日がいいですよ。ただ、金曜は人気があるようなので、早めに申し込んだ方がいいですね。3か月前から(1週間前まで)申し込めますので、ぜひ行かれてみてください。
ついでに廃駅の「花郎台駅」前では、童心に返ってバランスをとりながら線路の上を歩くのも忘れずにね(笑。
|
|
|
|
ラジャーです(^^)/
いつも、ご投稿を興味深く拝読しています。今後も楽しみにしています。
|
|
|
- 陸軍士官学校
- ドラマ「太陽の末裔」の主人公の出身校、陸軍士官学校
- ソウル > ソウル東部
|
|
|