2015/12/31 10時ごろ、ジップワイヤーに乗るため訪れました。
東ソウル中央バスターミナルから、旌善行きのバスに乗り、およそ3時間弱で旌善バスターミナルへ到着します。
アリヒルズへはシャトルバスが出ているという情報があったので、乗り場に行ってみると、シャトルバス乗り場と書かれた横断幕があり、電話番号が書かれていました。
暫く待っていたのですが、事前に調べていたシャトルバス発車時刻を過ぎても、一向にバスが来る気配がなかったので、仕方なく歩いて向かうことにしました。
アリヒルズへの道は舗装されたやや急な峠道を30分近く歩きます。
途中、ミニバンに乗った男性が道路に積もった雪を除雪していたので、おそらくアリヒルズの関係者だと思ったのですが、声をかけるのを躊躇しているうちに、走り去ってしまいました。
歩いているうちにすっかり汗だくになってしまい、疲れからかイライラが募ります。
アリヒルズに到着後、先ほどのミニバンが駐車場に止まっており、声をかけていれば車に乗せてもらって楽に来れたかと思うと、イライラもピークに達しました。
すっかりやさぐれつつも、スカイウォークの入り口が見えたので早速チケット(2,000ウォン)を購入し、中に入りました。
入口で靴についた雪を落とすように言われましたが、特に靴のカバーをつけずに入ることができました。
韓半島というよりは茄子のような形の風景が広がり、とても素晴らしい景色に、先ほどまでのイライラが晴れていきましたが、眼下に深い谷が見えるガラス張りの床は、妙にソワソワしてしまい落ち着きません。
高いところが駄目な人は、たぶん帰って来れなくなりそうなので、気をつけたほうが良いと思います。
スカイウォークを出ると、山の上から麓までワイヤーにぶら下がって降りるジップワイヤーの乗り場が見えました。
高いところはそれほど得意ではない私ですが、今回はこのジップワイヤーを目当てに来たので、早速、窓口へ申し込みに行きました。
一応、スカイウォークのチケット半券があれば1,000ウォン割引で料金が39,000ウォンになります。
係員の説明によると、ジップワイヤーで麓へ降りた後、シャトルバスで旌善バスターミナルへ送ってくれるとのことでしたが、準備に時間がかかるようで、1時間近く待機することになりました。
ちなみに、怖くなって途中でリタイアしても料金は返しませんとのことです。
一応コンビニとロッテリアがあったのですが、どちらも店員が出勤しておらず、無人の状態でした。
周りの景色を見たり、無人のロッテリアで休憩しつつ準備が終わるのを待って、ようやく時間が来ました。
乗り場の近くに行くと、さすがに山の上なので恐ろしいほど高く、ワイヤー一本にぶら下がって降りることへの不安と恐怖がこみ上げてきて、しかも、係員の一人が不慣れなせいかやたら手際が悪く、器具のストッパーがうまく止まらないなど、余計にプレッシャーがかかります。
出発前の注意として係員から言われたのは、
・荷物はすべて体の前で持つ(リュックやバッグなど)
・自撮りは危ないので禁止
ということでした。
ワイヤーに吊るされたブランコのような器具に乗り、体をベルトで固定して出発です。
カウントダウンの後、乗り場の門が開いてそのまま麓までまっしぐらですが、はじめは大きく左右に体が振られます。
やがてスピードが乗ってくると、姿勢も安定してどんどん加速していくのですが、地面が遠いせいかスピード感はそれほどありません。
実際には100kmぐらいになるようで、降りるまでには睫毛が凍ってしまいましたが、景色を楽しむ余裕が出るほどに、まったく不安は感じませんでした。
例えるなら、空をゆっくり滑り降りていく感覚で、視界いっぱいに広がる旌善の絶景がとても素晴らしかったです。
バスターミナルへ送ってくれた係員の方から感想を聞かれたので、
「ぜんぜん怖くなかったけど、出発するまではすごく怖かった」
と伝えると、
「そうなんですよ
」
と同意してくれました。
約40,000ウォンの料金はちょっと気になりますが、ここでしか味わえない貴重な体験ができるので、高いところが大丈夫な方は、一度、挑戦してみてはいかがでしょう?