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数日前、弘大入口駅２番出口近くを歩いていたら、「ムタヒロ」という怪しいカタカナ看板に遭遇。横道をのぞいて見ると、「鶏そば ムタヒロ」という日本語看板を出したラーメン屋です。即座に入る勇気が出ず、帰宅して検索などしたところ：

・「ムタヒロ」という飲食店グループ（mutahiro.com）lは日本に実在する
・「まぜまぜムタヒロ」「串あげムタヒロ」など、他の料理を出すムタヒロもある
・「鶏そば」は国分寺のムタヒロの主力メニューである
・あの弘大の店は、「中華そばムタヒロ 韓国ソウル店」としてHPに掲載されている

と判明。

今日（22日）の午後に再訪してみました。こんな裏道にあって、客は来るのか？と様子を窺ったところ、どやどやと若者グループが出てきました。来るようです。しかも、店内には他にも客がいます。平日の２時過ぎなのに、盛況です。

店内に食券販売機があったので、券を買おうとしたら、「ご注文はこちらで承ります」とカウンター内の店主兼店員くん。　そこで周囲を見回したのですが、メニューらしきものがありません。「メニューは何があるんですか」と訊くと、「日本の方ですか（ここから日本語に）。基本は醤油味の鶏そばですが、日本の方には塩味をお出ししたりしています」・・・そ、それは韓国人差別ではと思ったのですが、「韓国では『ラーメン＝とんこつ』のイメージがあり、醤油味は『しょっぱい』と敬遠され、塩味・白湯は『一番不人気』」だとのこと。　折角なので、塩味を頂くことにしました。麺は太麺・細麺のうち、細麺を選択。

漬物を食べつつ、待つこと10分。←タクアンや業務用味ハクサイキムチではなく、やや酸味のある大根キムチでした。ラーメン店としては異色です。
その10分の間に、複数の客が入ってきました。韓国語の説明を聞くと「汁なし」と「汁あり」があるようです。「『汁なし』って何ですか」と訊くと、「油そばです。韓国では知られていないので、『汁なし』と呼んでいます」とのこと。いえ、日本でも、東京都西部以外ではあまり知られていないと思いますが・・・。

「鶏そば」が来ました。先客たちがお金を払わずに出ていったので、「先払」かと訊くと、どうもそのようです。　

硬めの麺の上に、ミツバ、メンマ、鶏肉１切れ、豚肉２切れが載っています。スープは鶏味で、やや塩味が濃いめですが、しみじみと美味でした。

とんこつ圧倒優勢のソウル、しかも飲食店の入れ替わりが激しい弘大にオープンの「鶏そば専門店」、ぜひ勝ち残ってほしいものです。「ラーメンは好きだが、とんこつには食傷気味」というラオタの方にオススメの店です。