サムジキルなどに近い仁寺洞の中心部に「シンイェッチャッチッ」という伝統茶カフェがあります。「新旧茶店」とでも訳せる名前ですが、確かに、伝統茶店のような、エスニック料理屋のような、渋いとも怪しいともいえる隠れ家的な空間です。
平日の昼で、客は私ひとりです。中庭でも店内でも着席可とのことで、店内に入ってみました。メニュー(いちおう日本語併記)を見ると、茶類は6000ウォン前後です。ナツメ茶をアイスで注文。
待つこと3分ほどで注文の品が出てきました。 通常は、ナツメ茶といえば若干の透明感がある焦茶色ですが、この店のものは、乾燥ナツメの実がそのまま飲み物になったような、濁った薄茶色の、少し粉っぽい食感です。「これでよいのか??」とは思ったものの、不味いとか変とかではなく、まあ普通に「飲み物」です。上に浮かんだ松の実と共に完飲。
ところで、この店の名刺は韓・英・日の3ヶ国語表記ですが、日本語は「シソイェッチャッチプ」となっています。「機械翻訳による誤訳」が増える昨今(たとえば、二東マッコリが『移動マッコリ』になったり)、「シとツ」「ンとソ」のような「手書き風誤字」には懐かしさを感じます