光化門や市庁など、中年以上の会社員・公務員が多いオフィス街のビルには「観光地より手頃価格な、渋い伝統茶店」が1軒入っていることが多いように思われます。コーヒー店やジュースカフェは建物内に2店舗以上あっても、伝統茶は1軒です。 「十全大補茶」「ブルーベリー茶」「ポップンジャ茶」など、滋養強壮・眼精疲労系に絞ったメニューが特徴です。古株の店を見ると、どこもかなり盛況です。
市庁と崇礼門(南大門)の間くらいにある、OLIVE TOWERというビルの地下食堂街にある「ソウレソ チョッボンチェロ チャルハヌン ジョントンチャッチッ」も、昼どきには中年客(男性が多め)で賑わっています。
茶類は全品6000ウォンでした(注文時に支払いをする先払いシステムです)。十全大補茶は「ナツメ茶/ナツメと十全大補茶のミックス/十全大補茶」という三段階構成になっています。「ナツメ抜きの十全大補茶」を頼んだところ、数秒で出てきました。ナツメ無しだと、渋みとシナモン風味(?)を強く感じる後味です。
隣卓の中年男性一行が、「○○や××(いずれも、大手コーヒーチェーン)とかより健康的だし」「アペタイザー(銀杏と生栗のことでしょうか?)も付いてるし」と語り合いつつ、美味しそうにブルーベリー茶を飲む様子に、サラリーマンの貴重な憩いの場であることが窺えます。
ところで、ソウルで「一番」うまい伝統茶家という意味の店名なのに、じつは同名・同看板の茶店を永登浦で見たことがあります
メニューや価格はこの市庁の店と若干違っていたので、客層が異なるのかもしれません。