数日前にソウル市立美術館のホームページを開いたら、「永遠のナルシスト千鏡子」という名前の展示が出てきました。
「韓国を代表する女流画家、チョン・ギョンジャ」とのことですが、アートに疎い私には初耳な名前です。 自称か、美術館側がつけたキャッチコピーかは知りませんが、普通のナルシストではなく「永遠の」ナルシストというのは何なのでしょう。一般人でなくアーティストなので、誉め言葉かとは思いますが・・・(ちなみに、1925年生まれで存命のようです)。 気になるので、きのう(29日・金)出かけてきました。
2階の展示室入口に掲示された経歴を見る限り、東京女子美術専門学校に留学(1941年当時は『上京』ですが)、31歳で弘益大教授に就任、現在は米国在住と、大変なエリートです。←なお、「鏡子」は東京時代に使用を始めた号だとのこと。
展示室内は撮影不可ですが、博物館HP(日本語版)の「展示」で作品紹介を見ることができます。物語を感じる作風、夢に出てくるような風景、女性像が作者自身に似た雰囲気であることが「ナルシスト」の所以かもしれません。
作者の寄贈作品による常設展なので、観覧は無料です。市庁方面に行かれる方、ぜひ見てみて下さいね。
ところで、この日は同館全体で、9月2日から始まる別の特別展の準備(だと思う)が行なわれていました。
吹き抜けの空間に張られたワイヤーに数色のビニール袋が貼られ、スイッチを入れると袋がガサガサガサガサと動く様子を見て、同行者(韓国人)は「・・・ゴミの展示?」と不審げな表情でした。現代美術は難解なものが多いようです