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きのう、鍾路3街駅の5番出口を出て、鐘閣方向に歩いていたら、ビルの壁の
「あ!安い~~ おいしい!北韓 伝統飲食 ヌンラパプサン」
という看板が目に留まりました。
北朝鮮風料理店は韓国に数多くありますが、平壌、咸興、新義州、平安道といった、ありがちな地名を冠した店名が普通です。「北韓」に「綾羅(ヌンラ)」というと、いわゆる「脱北者」の店とかでしょうか。
店は矢印方向にちょっと歩いた建物の2階で、3階には、「北韓飲食文化研究院」と看板が出ています。店内の様子は見えませんが、建物入口に出た写真を見ると、海州ビビンバ、平壌温飯が6500ウォン、普通の冷麺は5000ウォンと、確かに安めなので、とりあえず階段を上ってみました。
平日の午後2時近い時間で、3組ほど先客のいる店内では店の人たちが食事中です。4人卓に座り、「平壌温飯」を注文。
「常温のアワ入りご飯に熱いスープをかけた」ぐらいの温かさです。具材は基本、鶏肉ですが、牛肉の破片も数切れ入っています。トッピングはシイタケと豆もやし、ネギ、硬くなった緑豆チヂミのような物体の切れ端で、全体的に優しい味です。キムチ3種も、穏やかな辛さで、良い感じです。
レジ近くにあった「統一薬菓(5000ウォン)」を買ってみようとしたら、どうも今は売っていないようなので断念。会計に出てきた女性は、レジ下からバケツを取り出し、1つ試食させてくれました。シナモン風味で、油っぽくなくて、美味でした。
店の壁には、「統一は食卓から」という標語や、店主らしき女性とヒラリー・クリントン女史の写真などが掲げられています。店内に、よそではあまり見ない北朝鮮の酒類が売られている(薬菓同様、じつは販売していないかもしれませんが、値札は出ていました)のは、どういう方法で入手しているのでしょうか。
「北韓」出身だという店の人たちが、知らない人に写真を撮られるのを好まないかも・・・と懸念し(訊いていませんが)、店内の全景写真は自粛したのですが、落ち着いた、適度に庶民的な雰囲気です。味も温かく家庭的なので、郷土料理好きな方などにオススメです。
穏やかな味の温飯
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この看板を目にして
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建物の2階に上りました
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こちらは1人では難しそうですが
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ご飯・麺類も豊富
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店内に写真や
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絵のあるこの人が店主でしょう
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珍しい酒類の数々
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販売していない様子でしたが
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統一薬菓を試食
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