1月4日(土)から、KBS1で大河ドラマ「鄭道伝」が始まりました。鄭道伝(チョン・ドジョン)。高麗末期~李朝初期の有名政治家ではありますが、「黒幕」「逆臣」なイメージも強い、大河ドラマとしては地味めの人選です。
さて、最近KBS1では、試験的に「リアルタイム多国語字幕サービス(英・中・日)」を実施しています。パソコンでのKBS視聴時に利用したことがありますが、画面左上の「字幕」アイコンをクリックして「日本語」を選択すると、ドラマやニュースで同時通訳のように日本語字幕が出てくるのです。
ふと、「時代劇も日本語の字幕付き放送で見たら理解が高まるかも
」と、「鄭道伝」第1回を見つつ「字幕」をクリック。
ゾンハルゲで下ったギョソイ来ます。
ゾンハルゲソです?
まったくもう別事ですな。
・・・理解不可能です
「그만(クマン)!」という叫びは「彼だけ!」。確かにこの訳でも文脈は通る会話でしたが、セリフ主の表情を見るに「やめろ」とか「黙れ」とか言っているような??
母国語の字幕が出てくると、韓国語の聞き取り
よりも字を読むほうについ意識が向くのですが、この字幕には苦しいものがあります。ほぼスルーで韓国語を聞こうと思っても、謎のカタカナ語に、思わず目を奪われてしまいます
この字幕に関して、KBSサイトは「字幕試験サービス中であり、精度が低い可能性もあります。ご利用の感想を一言書き込みの方にどうぞ」と案内を出していますが、「数分でご利用を断念しました
」とはもちろん書かず、今後の精度向上に期待しつつ、頑張って韓国語での視聴を再開したのでした。
ところで、字幕といえば、今回のドラマで「おや?」と思ったことがありました。
通常、韓国の時代劇では、日本、中国、モンゴルなど、韓国人に容貌が近い地域の外国人のセリフは全編韓国語です(日本人役の悪者が怪しげな日本語を口走ったりすることはありますが)。が、今回、冒頭に登場した中国人は字幕付きで中国語を話していました。現実感ある放送を目指しているのでしょうか。もっとも、登場時間が長くなるとまた韓国語になるとは予想されますが・・・。