5月17日の「釈迦誕生日」まで1週間をきったソウルでは、あちこちの道路に提灯というか「燃灯」が吊られています。
一見、どこも似た色&サイズの燃灯ですが、なぜか「ああ、誕生日だ」という感慨をより強く感じるエリアがあるのに気付きました。ソウル市の中心部、光化門・景福宮や「鐘閣駅」付近の方が感動するのです。
まず、国内外から観光客も集まるこの地区では、旧暦4月8日の4週間ぐらい前から燃灯の飾りつけが行なわれます。1週間ぐらい前に作業開始・・・という地域とは意気込みが違います。
が、肝心な違いは、燃灯の「配色」です。
ソウル市中心部では、赤→ピンク→黄→緑→オレンジ→赤(以下繰り返し)といった順序で燃灯が並んでおり、非常に華やかに見えます。
対して、一般的な市街地・住宅街では、緑20個→ピンク20個・・・といった配列で、やや単調な印象です。
より手間がかかる「感動的配色の燃灯」が見られるのは、ただソウル中心部の観光地というだけではなく、「有力な仏教寺院を擁するエリア」という条件も必要です。というか、有名寺院に近い観光地なら、ソウル以外の都市でも見られる可能性もあります。
華美でも地味でも、誕生日を祝う心に変わりはありませんが、色の配列や燃灯に書かれた寺院名を見ては「やけに緑が多いような・・・他の場所がピンクだけとかになってしまわないだろうか」「ビルの2階にある小さい寺なのに、こんな広いエリアを・・・大変だな」と、煩悩に満ちた心配をしてしまったりします。
ということで、今週、来週に韓国に来られる皆さま、提灯の並ぶ道を通られる際には、配色その他の要素もチェックしてみて下さいね