韓国の夏のデザート「パッピンス」。
若い頃の韓国旅行時には、アイスクリームや甘い餅、大量のフルーツなどを使用の「多彩・大盛り」系を好んで食べた私ですが、最近は加齢のためか「シンプルで美味な素材」系に向かいつつあります。
さて、最近「これは!」と思ったシンプル系ピンス店は、弘大の「CAFE OVEN」です。
店の前の黒板に、大きな字で「팥(=アズキ)」と書かれています。「国産豆で自家製造したアズキ」で有名な店だそうです。
店のイチオシ商品「ミルクピンス(7000ウォン)」のトッピングは、アズキに餅、きな粉少量。一見「え、これだけ?」という簡潔さです。
注文の品を運んできた店員嬢は「混ぜずにそのままお召し上がり頂くと、より美味ですよ」と一言。
「チャジャン麺、ビビンバ、パッピンスは食べる前に破壊的に混ぜる」のが常識の韓国で、何ということでしょう
各素材への自信とコダワリが感じられます。
その「各素材」、いずれも素朴ながら「丹精こめて作った手作り」という味わいでした
甘さ控えめのアズキは、皮にも身にもそれぞれの味がある感じで、最後まで飽きさせない美味しさです。きな粉も餅も、大豆や米の風味がよく生きた味でした。
全体にミルクのかかった氷は、ガリガリでもフワフワでもない適度な細かさで、こちらも快い食感です。
ところで、パッピンスといえば2~3人で食べるイメージもありますが、この店のミルクピンスは少し大きめのご飯茶碗くらいの器に入った「1人サイズ」です。
そして、ピンスメニューの下には「ピンスは1人分メニューです。2名様以上でご来店の方は、追加のご注文をお願いします」とあります。
1人でピンスを食べる私には関係のない「お願い」ですが、奥の席にいた女性グループはピンスを人数分、窓際席の熱烈カップルはミルクピンス1人分+ブラウニー(6000ウォン)を頼んでいました。
ケーキ類も結構おいしそうな雰囲気なので(豆や米以外の素材にもコダワリのある店のようです)、家族やカップルで訪ねる場合、ピンス+ケーキ類という注文も良いかもしれません。