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「聖心堂」。韓国によくあるキリスト教書店のような名前ですが、テジョンでは誰もが知るパンと洋菓子の店です。

店の前、そして店内には何かわくわくするような空気がただよっています。
洗練されたディスプレイ、パンの種類の多さ、ケーキやお菓子の華やかさはもちろんですが、訪れる人たちがこの店を「特別な場所」と感じている事もその理由のようです。
焼きあがったパンは随時「○○パンの試食でーす」と試食に出されるのですが、大型マートのパン売り場のようにむさぼり食う客はいません。「この店で、はしたない真似をしてはいけない」という自制心が働くのでしょうか？

「特別な店」ですが、敷居が高い、冷たいというわけではありません。私たちが訪ねた日(8月下旬)も
ケーキ売場前にいた渋い店長風の中年男性が「ベビーカー、お預かりしましょうか。写真?はは、どうぞどうぞ。各売場に声をかけておきましょう」と、温かく対応してくれました。

女性客が多めで、外国人客の姿も見られ、雰囲気的には「高そう」ですが（実際、高い商品もありますが）価格はおおむね、韓国のパンチェーン店P社やT社と変わりません。ちなみに、私の好物は「クリームパン 1000ウォン」や「もち米おにぎり 1500ウォン」です。
欧風の店構えなのに「おにぎり」かい！と意外な感じもしますが、この店のパンは、日本人にはとても親しみのある味です。と思いつつ店内を見回すと、壁には日本の製菓学校の卒業証明書が…。

韓国、しかもテジョンでわざわざ洋菓子屋に？とお思いの方、この店の薬菓（1個800ウォン）は、
「安くはないけど、テジョンではここが一番」という人も多い名品です。
また、夏にはパッピンス売場、こどもの日にはケーキ作りコーナー、チュソクやソルラルには贈答用韓菓セット…と、色々な催事や季節商品が見られるお店です。

車での来店者のために、近隣の「ウリドゥル公園地下駐車場」サービス制度などもありますが、「中央路」駅のすぐ近くなので、大量買いや大型ケーキ購入の予定がない場合、地下鉄が便利です。

注：地図には「誠心堂」とありますが、地元の人の話や、HPの「ソンシムダンの歴史」によると、
　　店名は「聖心堂」が正しいようです。

アンニョンハセヨ！コネストです。
確認した結果、お店の漢字表記はご指摘の通り「聖心堂」が正しい表記でした。
地図表記は次回更新の際に修正を反映いたします。