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気づいたら新しい名前がついていた街
投稿者 : コネストqing 2014-05-27
もう4年前になるが、生活韓屋が立ち並ぶ、景福宮西側の 西村(ソチョン)エリアで「 ソウル路地裏案内 」という記事を書いたことがあった。
ちょっと前、久々に奥の方まで歩いたら、今風なお店がえらく増えていて、驚いた。 記憶していた風景の変化に、再びわくわくしたのだった。
***** 当時、大通りの紫霞門(ジャハムン)キルを挟んで東側、通義洞付近にはすでにカフェが集まっており、「カフェ通り」として紹介したのだが、今回目を見張ったのは西側。通仁(トンイン)市場のある楼下洞、通仁洞、楼上洞の側だ。
青色の「ウリ銀行」を始まりに通仁市場のほうに斜めにのびる細い路地。さらに「鍾路区立パク・ノス美術館」まで、地図上では1本に線がひける一帯と、その周辺だ。
いかにも地元で愛されてきた感じの美容室やクリーニング店などに交じり、洒落たカフェや雑貨店、食堂が並ぶ。ちょうど飛び石のように、旧・新・旧…といった具合である。
特にパク・ノス美術館の周辺は新しいお店がかたまっているエリア。週末ともなれば、人気の食堂は行列待ちになるほどで、「訪れる街」として大分定着してきた様子がうかがえた。
***** 2011年に鍾路区庁が決めた「世宗マウル」だ。いわずとしれた世宗大王にちなんで、街のイメージアップにつなげようという狙いがあるそうで、街を歩いていても垂れ幕などをみかけた。 一方で数年前から呼ばれていた「西村」を支持する人たちも少なくないようで(qingも西村のほうが良いと思う)、現在はいずれも完全に定着しているということはない模様。
6月4日には地方議会選挙があるが、その結果によっては、どちらかに軍配があがったり、あるいは全く別の名前になっていたり…ということになるかも。
こういう暮らしの感じというか、人々の気配が大事にされて、無理やり変わってしまわないのであれば、まあ名前はどちらになっても、多分大丈夫だという気にもさせられるのだ。
*****
「新しく整った」街も、「ずっと伝統を守りつづける」ところもいいけれど、色々な思いだとか欲望が揉みあわさった「つぎはぎ感」のある感じ(でも不思議とバランスがたもたれている)が、好きだ。
今回でqingの連載担当は終わりです。
つぎはぎというか、だらりと脈絡のない内容でしたが、これまでお付き合いいただき、どうもありがとうございました。 よろしければ、またどこかの機会でお会いできたらと、思っています。
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コメント(2)
14.05.27 / takumi2さん
陶器、飲み屋、街歩き、美術館等と、私が韓国に来てここ1年のqingさん
の連載は特に楽しかったです。
おかげでソウル等に行った時に、楽しめる場所が多く出来ました。
ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
また、どこかで歯切れのいい、名エッセイを読めるのを楽しみにしています。
14.05.28 / コネストqingさん
色々と記事を見ていただいて、とても嬉しいです^^
どうも、ありがとうございます!