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森の中のANDO建築へ
投稿者 : コネストqing 2013-07-02
山の真ん中に日本の建築家、安藤忠雄の設計した美術館ができた、という話を韓国の友人から聞いた。 友人は同氏がてがけた香川県直島の「地中美術館」にも訪れたことがあるそうだが、いわく「そこに劣らず面白かった」とのこと。 江原道(カンウォンド)原州(ウォンジュ)に今年の5月に開館した「ハンソルミュージアム(Hansol Museum)」のことだ。 HPを見ると『世界的建築家 安藤忠雄が設計した、韓国最大の庭園ミュージアム』『空と向きあう場所、芸術と通じあう場所、真実の瞬間と出会う場所』となんとも美術館らしいふれこみ。 原州へはソウルから1時間半ほどでアクセス可能。またqingの好きな食べ物の一つ・チュオタン(どじょう汁)の分流、原州式チュオタンが有名な街でもある。外出を楽しむのにぴったりなこの時期、週末に日帰りででかけてみた。 ***** 「ハンソルミュージアム」は原州市街から車を30分ほど走らせた先、山間のリゾート「オークバレー」の中にある。広大な敷地にゴルフ場やコンドミニアムがたてられた、地元で人気の避暑スポットだ。 リゾートなので確かに開発整備はされているのだが、四方は完全に山に囲まれていて、到着するとその清清しさにまず驚いた。
美術館のつくりは独特だ。案内ホールをすぎると、巨大なモニュメントが迎える散策路に出る。抜けると本館が見えるのだが、建物をぐるりと囲むように水が循環しているのだ。 これらはそれぞれフラワーガーデン、ウォーターガーデンと名づけられている。9つの岩がモチーフになったストーンガーデンを合わせた3つの野外空間が、特徴となっている。 内部も3つに分かれる。韓紙の産地である原州に似つかわしい「ペーパーギャラリー」、ペク・ナムジュンの展示物をはじめ韓国の近現代の美術作品を見せる「チョンジョギャラリー」、そして『光の魔術師』の異名をもつ設置美術家、ジェームズ・タレルによる展示空間だ。アート作品はやや乱暴にまとめると、抽象的なものが目立っているように思う。 そしてそれらを包んでいるのが、直線と曲線とが折りかさなった、安藤忠雄の建築だ。大きくとられたガラスの先には、原州の美しい山が広がる。
敷地が奥にずっと長く、入口へ行くには元来た道を戻らなければならないのも特徴の一つだ。
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