仁寺洞サムジキル近くでの昼食後、鍾路3街駅に向かって歩きつつ観光名品館の2階を見上げると、
「緑茶首都・宝城 宝城緑茶弘報館 2階」
という、緑色の広告が目に入りました。全羅南道・宝城郡(ポソングン)のアンテナショップのようです。地方物産好きの私としては見逃せません。
2階のそれらしき店をのぞいて見ると、レジには「やる気のなさそうな店員女史」が座っています。←セールスっぽくない雰囲気ではあるものの、感じが悪い人ではありません。
仁寺洞の一等地にあって、このやる気のなさ。さすが地方自治体ショップです。もっとも、外国語堪能なおねえさんが笑顔で迎えてくれたり、オシャレな緑茶スムージーを出していたりしたら却ってビックリし、マトモに商品を見ることもできず店を出てしまうでしょう。
高額商品に手を出してハズレだった可能性を鑑み、まずは新玉露(25パック2500ウォン)を購入。
クレジットカードを出す私に、店員女史は「えー、カード払いですか?2500ウォンですよ」と、小額購入者への厄介感(約2%のカード手数料は販売者負担)を隠しません。清々しいまでの愛想無さに、むしろ好感を持ってしまいます。
現金を出しつつ「日本語のパンフレットがありますが、外国語ができるスタッフはいますか」と訊いてみると、
「1階の売場とか、向かいの石鹸店(仁寺洞ビーソープのこと)は日本人とか沢山来るから日本語もできる人いるんですけどねー、うちは店員1人でねー」との回答。
「緑茶を飲むと健康が見える!」という宝城郡発行のちょっと豪華な緑茶ガイドブックも、外国人観光客に興味深そうな内容なのに全編韓国語・・・というのが惜しまれます。←宝城郡に行けば外国語版もあるのかもしれませんが
あ、今回購入の「新玉露」、日本の玉露茶とは味は異なりますが、確かに健康に良さそうな爽やかな風味です。
都心のオアシスともいえる「放置系」緑茶店、日本語での猛烈な売り込みトークに疲れた方にオススメです