めっきり暑くなった6月のソウルで、冷たい麺が食べたくなりました。
コングッス、冷麺、ジャルソバ(航空会社の機内食ではなく『ざるそば』の韓国式表記)など考えましたが、どうも気分は「うどん」です。
私が以前住んでいた大田広域市からソウルに移転してきた「日本人店主のうどん店(大田での店名は『舞屋』)」のことを思い出し、汝矣島に出かけてみました。
土曜のビジネス街にあるオフィスビルの地階(小規模なレストラン街)には、ほとんど人の気配がありません。が、「土日定休」らしき飲食店も数店舗ある中、「きらきらうどん」は営業していました。
ゆで卵とチクワの天ぷらが付いた冷やしうどん「ちく玉天ぶっかけ(8500ウォン)」と、温かい「肉うどん(たしか6900ウォン?)」を注文。←ランチタイムだからか、客が少ない土曜ゆえのサービスなのか、あるいはそれが通常仕様なのか、「かやくごはん(通常1500ウォン)」の小型版が無料で付いてきました。
さらに、夏季限定品と思われる「サラダうどん(たしか7900ウォン)」の少量版がサービスで登場。
四国生まれの私は、韓国で「サヌキウドン」と名乗るコシのない白麺に出会うたびに密かに憤怒
してきたのですが(最近はもう諦めましたが)、この店で出てきたのは「コシ・歯応え」「透明感」のある「ほのかに黄色みを帯びた」麺です
また、「チクワの天ぷら」というジャンクな具材も、四国のうどん店ではよく見かけるトッピングです(コロモに海苔が入っているのがさりげなく日本的)。もちろん、韓国のウドンより高額ですが、納得できる一品でした。
ビジネス街の店ですが、価格は1人分4900~8500ウォン程度と手頃です。
そして、接待・デート系の「よそゆき」「オシャレ」な味ではなく、どことなくほっと安心できるような、ヘビーな料理に疲れた胃にも優しい味わいです。
日本から旅行で来られる方は、わざわざソウル・汝矣島で「うどん」・・・ということもないかもしれませんが、ソウルに長期滞在・在住などされる方にはかなりオススメの店です。