加平駅前の観光案内所の方から、ソウルへ帰るには、循環バスに乗り、清平駅から帰るといいよと聞いておりました。
そのつもりで、バスに乗っていましたが、駅に到着する前に、清平の町中を通り過ぎました。
味のある、昔ながらの小さな町、そして味のあるバスターミナルの外観を見てしまい、私はどうしてもそのバスターミナルを利用したくなりました。

循環バスに乗車していた若い女性達に「清平バスターミナルからソウルまではバスはありますか?」と聞きますと、「沢山あります」との事でした。
ただ、最後に「17時台はなかったような…」と言ったような気がしました。
清平駅に到着すると、何と全員の乗客が降り、私達だけに。
バスの運転手さんに再度清平バスターミナルの事を聞くと、本数は沢山あるとの事。
韓国のバスは乗り心地が良いし、バスで帰ろうという事になりました。

清平駅から約5分。
清平バスターミナルに到着。
周りには、キムパブ天国や、食べ物屋さんがあったりして、こじんまりしていますが、味のある町です。
「わあ～味があっていいなあ…」
わくわくしながら中に入り、切符売り場のカウンターを探しますが、窓口も人も見当たりません。
近くの人に聞くと、「cash bee」の模様の機械を指差すのです。
「???」ここで券を買うというのでしょうか?
意味が分からないまま、時刻表を見ると…
何と1時間半近くも待たなければバスがないのです。
「どうしよう…」
うろたえる見慣れぬ日本人達を、近くの人達は心配そうに見て下さっていましたが、すぐにタクシーで、清平駅に戻る事に決定。
いきなり畑を走り去る鹿を眺めつつ、ここで暗くなるまで待たずに正解だったと思い、地下鉄でソウルまで戻りました。

ただ、こんな小さなバスターミナルですが、1時間に1本程度は、東ソウルバスターミナルまでのバスは出ているようですし、仁川、金浦空港へのリムジンバスまでありますので、空港から直接こちらへ来て、加平めぐりの旅が出来る他、逆にこちらから空港へ直接帰る事も出来ます。