鐘閣駅近く、鍾路タワーの裏手に「土俗マウル スンデクッ専門」という、古びた雰囲気の平屋の食堂があります。「スンデクッ専門」といいつつ、カムジャタンもコンナムルクッパもあるようですが、そこは気にしないことにします。平日の午後２時過ぎにのぞいてみたら営業中だったので、一人で入ってみました。

肉系のクッパは、6000ウォンの「スンデタン」「スンデクッ」と、7000ウォンの「ネジャンタン」という３種類があります。「スンデタン」の具材はスンデのみ、「スンデクッ」はスンデ・内臓両方入り、ネジャンタンは内臓のみのようです。とりあえず「スンデクッ」を注文。

「キムチ２種、ネギ＆青唐辛子、アミ塩辛、黒味噌」という付け合わせに続いて、お盆に載ったスンデクッが登場。コクのありそうな白スープで、もともと白飯が入っているようです。スンデは柔らかめ、「内臓」は各部位がバランス良く入っていて、美味でした。小皿にクッパを少し取って「黒味噌」を入れてみると、何だか和風な味になったりします。

仁寺洞と鍾路タワーを結ぶエリアには庶民価格のおいしい食堂や飲み屋が多いのですが、数週間ぶりに通ると店舗が無くなっていたり、テイクアウト専門売場だけが残っていたり・・・という事が結構あります。
渋い名店のすぐ近くで、建物撤去に反対する「商人会一同」名義の垂れ幕など見かけると「この店、次に来る時もあるだろうか」と、ちょっと心配になる次第です。