台湾風バブルティー（タピオカパール入り茶）の店が続々登場した韓国ですが、最近、ソウルでは「TAETEA」という中国茶カフェを見かけるようになりました。ハングルで「대익차（テイクチャ）」、ロゴには漢字で「益」とあるので、「大益」の普洱茶を出す店のようです。

店の前で「チョコプーアルアイスクリーム」の試食をしていたので、食べてみたところ、けっこう美味です。しかも、作成に使用されているのは、以前に弘大の別のアイスクリーム店で見かけた「液体窒素で材料を急速冷却して作る」機械であるように見受けられます。

思わず入店し「ミルクプーアルアイスクリーム（S4000ウォン）」を注文。
呼び出しブザーを渡されて待つ間、周囲を見回してみました。茶器や、丸く固めた茶葉の販売スペースは、まあ、ありがちなアイテムですが、無料で置かれているお茶請けが「バナナチップ」なのが、ちょっとエキゾチックです。

特筆すべき点は、テーブルに「スノコ状の何か」と、排水管のようなホースが設置されていることです。確か、中国茶の店では、茶器を温めたり、一煎めの熱湯を捨てたりと、お茶を淹れるときにお湯を流します。通常、スノコ状の盆を使いますが、「テーブルに備え付け」とは、只事でない本格度です。

注文の品は、「急速冷却アイス」の特徴か、スッキリした口溶けです。ミルク味ですが脂っこさはなく、あっさりしています。「紅茶？」という感じの後味がありますが、これが「ボイ（＝プーアル）」風味かもしれません。

かき氷やバブルティーなど、韓国の人気アイテムも扱っていますが、机の設備や壁一面の茶葉売場を見るに、注力商品は店名通り「大益茶」かと思われます。
汝矣島でも同名・同ロゴのカフェを見かけたので、チェーン展開中のようです。中国旅行の定番土産で、ニセモノさえ多数出回るほどの有名普洱茶ブランド「大益」ですが、現在の韓国での知名度はさほど高くありません。ソウルの激しいカフェ競争を勝ち残れるか、興味深いところです。