景福宮の塀に沿って北村に向かう道の途中に「YENARU」と書かれた黒基調の店が見えます。
1階部分は「To Presso」というコーヒー店です。高麗人参入りらしき「人参ラテ」が気になりつつも、コーヒーとブラウニーのセット(6500ウォン。アイスコーヒーは+500で7000ウォン)を注文。
コーヒーはアイスでも水っぽくなく、ブラウニーは1.5センチ程度の薄さながらもコッテリ系で、まあ美味です。店の奥にダッチコーヒーの器具が飾ってあるので、いちおう「こだわりの味」かもしれません。
店員嬢2名の接客は、特に好印象もないですが、韓国のカフェチェーン店としては、まあ普通です。
さて、このカフェが普通のコーヒーチェーン店と異なるのは、2階にアンティークギャラリーがあることです。←このギャラリーの名前が、建物に大きく書かれた「YENARU」です。
1階の奥のほうにも、陶器の棚やアンティーク調のチェストなど、アートな予兆が感じられますが、矢印に従って階段をのぼると、そこは「カフェの2階席」ではなく、骨董店です。
「美術品」な雰囲気なので写真は自粛しましたが、渋く光る螺鈿細工や蝶の形の蝶番(ちょうつがい)が使われた箪笥、漢字で薬の名前が書かれた韓薬棚、漆らしい塗りの卓など、古いながらも汚くはなく、いずれもセンスのある家具類が並んでいます。非常に高級感ある空間で、1名いた店員くんも落ち着いた雰囲気の美男なのに、なぜかトイレスリッパ風のサンダル着用だったのが、また印象的です。
その店員くんに「これ、展示専用ですか」と訊いてみると「いえ、販売もしております」との回答でした。値札は付いておらず、価格
に関心はあったものの、明らかに買えなそうなので値段は尋ねませんでしたが・・・。
どうやら1階のカフェから入る以外に入口がなさそうなこのギャラリー(見るのはもちろん無料)、土日は休むことが多いものの、月~金はカフェとほぼ同じ時間(10時~22時)で営業とのことでした。
カフェ部分も雰囲気・味ともにわりと良い感じですので、北村方面に行かれる方にちょっとオススメです