仁寺洞付近でお茶というと、ナツメ茶や五味子茶のような、甘めの韓国伝統茶のイメージですが、禅宗らしき「曹渓宗」の寺院に近い地区ゆえか、中国茶を飲める茶店も多くあります。
4月下旬のある日、こってり&肉系の昼食後にサムジキル近くを歩いていた私は「철관음」「보이차」といった単語に、思わず立ち止まりました。「鉄観音(=ウーロン茶)」「普洱茶(=プーアル茶)」などを出す茶店ではないでしょうか。
「甘い系」の冷たい韓国茶か、パッピンスを食べようと思っていたのですが、予定を変更してこの茶店「茶羅里(チャラリ)」に入ってみました。
2階のドアを開けると、渋い中庭の周囲に座敷席と椅子席があります。座敷席に着席してみました。
ウチワに書かれたメニューを見るに、じつは「甘い系韓国茶(6000~7000ウォン)」もひと通りあるようですが、「雲南普洱茶」らしきお茶(8000ウォン)を注文。
隣りの卓にあった「スノコ付きの茶盆」を私の卓に持ってきた店員嬢は、数分後に「熱湯入りポット、瓢箪型茶漉し、ガラスのティーポット、茶葉入りの急須、油菓&薬菓」のセットを運んできました。
「1煎めは茶碗を温めてから捨てて、2煎めのお湯を急須に入れて10~20秒後にこのポットに移して下さいね」との説明通りに淹れてみると、何煎でも濃い茶色のお茶が出てきます。安くはないお茶ですが、じつは2人ぐらいで飲んでも良いかもしれません。
雲南省に行ったことがないので何とも言えませんが、本格的な味・・・のような気がします。
私が入ってから出るまでの約30分、客の出入りがなかったですが、「はやっていない」感じではなく、静かにお茶を楽しめました(リピーター客、外国人客もわりと来るとのこと)。
看板もメニューも韓国語で、何の店かよく分からない(茶の店らしいとは推測可能ですが)こと、中が見えない2階にあることから、はじめは少し入りにくいですが、一度入ると非常に快適です。仁寺洞にお立ち寄りの方、ぜひ一度お試しを