弘大入口駅前のファッションビル「ワイズパーク」に、気になる看板があります。

「헌혈카페（献血カフェ）　弘大店」
小さい字で「Blood Donor's Cafe」とあるので、客が血液を提供するカフェでしょう。
「弘大店」ということは、チェーン店でしょうか。

4月上旬の昼間、5階レストラン街にあるこのカフェを訪ねてみました。

若い白衣の女性スタッフ数人が「いらっしゃいませ。身分証はお持ちでしょうか」と出迎えてくれます。
外国人登録証を提示後、韓国での居住年数を確認した後、質問用紙に住所、氏名、既往症などを記入し、問診室に入ります。問診では、既往症、海外や韓国内の伝染病（マラリアとか）危険地域への旅行歴などを確認されます。

献血は、健康上の条件を満たしていれば外国人でも可能ですが、
・韓国に1年以上居住していること
・スタッフの韓国語の問診が理解できること
が条件とのことです。　←「20歳以上」とかいう条件もあるかもですが、外国人登録証や住民登録証の番号で年齢が分かる事、私が明らかに中年な事から確認はされず。

問診後、指先から血液を少量とって血液型などを確認し、荷物をカギ付きロッカーに預け、歯科の診察台のようなイスに横たわって本採血です（私は320mlでしたが、400という人もいるようです）。

イスに横たわっている状態で「進呈記念品リスト」から1品、希望アイテムを選びます。ハンドクリーム、携帯用枕などありましたが、私は「パリバゲット等で使える商品券　5000ウォン」を選択。

採血終了後、スタッフ嬢のくれるポカリスエットをひと缶飲みつつ、診察台イスで10分ほど休憩してカフェを出ます。
なお、カフェを出る前に待合室のコーヒーやココア、冷蔵庫に入ったチョコパイやジュースも飲食可能です。ついでに、マンガや雑誌もあります。

献血の所要時間は、質問用紙記入に数分、問診に約5分、採血に5分、休憩（必須）が10分で、計30分弱です。
それなりに面倒といえば面倒ですが、意外に絶え間なく「客」が来ます。←若者が多く、私の年代は見なかったような・・・。

「弘大は外国人も多いですが、よく来ますか？」と訊いてみると、「いえ、来ません」と非常にキッパリと否定されました。献血の条件を満たした在住者の皆様、明洞や鍾路、大学路などにも「支店」はあるようですので、時間と体調に余裕のある方はぜひ一度お試しを。