「長い名前」の店が大好きです。
以前住んでいた都市では「カルグッスを作る人たち」、ソウルに越してきてからは「ソウルで二番目においしい店」や「月鳥は月だけを想う」など、韓国ではわりと見かける気がします。
さて、学生街・新村の「長い名前」といえば「어머니가 구워주신 생선구이(オモニガ クウォジュシン センソングイ=お母さんが焼いてくれた焼き魚)」です。
ネーミング的には、パンチパーマのオモニ店主が笑顔で迎えてくれそうですが、階段を下りて地下1階に行くと、注文を取りに来たのはワイシャツ姿の静かな男性店員でした。
階段の踊り場に待ち客用のソファがあったので、昼どきなどは混むのかもしれませんが、午後の遅い時間なので、先客は6、7人です。
テグタン、トンテタンなどの鍋系は7000ウォンで、サバ、サワラ、タチウオの塩焼きは7500ウォンとあります。
サバ塩焼きを注文して数分後、ワゴンで白飯+おかずが運ばれてきました。
白菜キムチ、スルメのキムチ、海苔はまあ普通ですが、ちょっと嬉しかったのが卵蒸しです。
1人用鍋入りではなく、切り分けた四角いタイプで、けっこうなボリュームです。←優しい味付けで、柔らかくて、美味です。
この日、非常に空腹だったこともあり、サバが来る前に張り切ってご飯をほとんど食べてしまいました・・・。
サバが出てきました。予想よりかなり大型です
塩サバではなく、普通のサバを塩焼きにした感じで、わりとアッサリ味です。卓上の練りワサビと醤油をつけて食べても美味です。
ところで、レジに貼ってあった産地表示を見ると、サバはノルウェー産、タチウオは「セネガル産」とありました。食品の値上がりが続く韓国では、オモニも買い物に工夫をこらしているようです。再訪の際にはこのタチウオの塩焼きを試してみようかと思いました。
※フルネームが長すぎるためか、レシート上の店名は「オモニセンソン」になっていました。韓国人の会話に登場するとしたら、もっと短縮されるかもしれません