我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
先日、友人を訪ねに
大邱(テグ)へと行ってきた。
韓国高速鉄道KTXで行くか、
高速バスで行くか迷ったのだが、KTXはこれまで何度も乗車しているので、久々に高速バスに乗ることに。さらに「プレミアム高速バス」なるものに、そういえばまだ乗車していないことを思い出し、すぐさま予約。交通オタクのアドレナリンが出ているのを感じながら、ソウル江南の「
高速ターミナル」へと向かった。
◆バスに乗車
出発の10分前に乗車。チケット所有者はチケットを運転手に渡し、半券を所持。スマートフォンのアプリで予約した人は画面のQRコードを、入り口の端末にかざせば良い。途中サービスエリア休憩があるが、
車内にお手洗いはないので、乗車前に必ずお手洗いを済ませておくと良い。
「プレミアムゴールド」と書かれてある通り、黄金色のボディがまぶしい。大きな荷物はバスの下のトランクにセルフで入れれば良い。
1列+2列の座席配置。棚は座席番号が振られ専用で使えるが大きな荷物は入らない。薄いカーテンがあり、それぞれプライベートな空間を作ることができる。 カーテンの上の部分は完全にはふさがれていない。おそらく、カーテンが閉まった状態でも、運転手が乗客確認を行えるようになっているのだろうと推測。
モニターは、運行情報や、USBコンテンツの呼び出し、スマートフォンとの連動、TV/ラジオなどもあり、盛沢山。走行中ずっとUSBポートからスマートフォンを充電することもできる。
トレイもありノートパソコン利用者や、軽食をとる乗客にも良さそうだ。
リクライニングは、180度水平とまではいかないが、150度くらいまでは倒れ、仮眠を取るには申し分のない。これまで経験したことのない楽な姿勢の確保に感動した。シートベルトをしているので、横向きになるには不便だが、疲れている場合は、このまますぐに眠れるであろう。
夜の走行だったので、車内は、出発してすぐに消灯。
TVのチャンネルも豊富で、久々に五郎さんの番組を満喫。バスの中でこのプログラムを見ると、食欲が湧いてきて、サービスエリアで何か食べたい欲求にかられてしまう。また、日本に行って美味しい日本料理を食べたい。
◆大邱到着
途中、サービスエリアで1度休憩があった。休憩時間は10分ほどだったので、サービスエリアで食事をする時間はなく、お手洗い休憩・コンビニショッピング程度となった。そして、高速道路を下り、西大邱のターミナルを経由したのち、最終目的地の東大邱の新しく最先端の複合ターミナルへ到着。ターミナルでは友人が出迎えに来てくれていて、そのままクルマで移動した。
◆ソウル~東大邱の交通手段比較(2020年2月)
<高速バス>
所要時間:約3時間30分
日中料金:プレミアム30,000ウォン、優等27,200ウォン、一般18,400ウォン
<KTX>
所要時間:約2時間30分
日中料金:特室60,900ウォン、一般室43,500ウォン
時間を最優先される場合は、KTXの方が1時間ほど速いので、KTX一択であろう。お金がない方は、高速バスの一般(4列配置)が一番安く移動できる。時間とお金に余裕があって、移動時の快適性を求める方は、プレミアム高速バスを押したい。我輩は再び大邱を訪れる際は、今回同様かならずプレミアム高速バスに乗車したい。とても快適であった。 大邱からソウルへ行くKTXは、釜山や慶州からの乗客が多い場合、大邱からは座席がない事が多々あり、その場合は、駅直結のバスターミナルからバスでソウルへ移動するという手もあるので、覚えておいて頂きたし。
さて。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務は今回で終了する。現場担当ではなく、管理職として後進の育成という新たな任務が与えられたのだ。事件は現場でも起こるものだが、某ドラマによれば会議室でも事件が起こるらしいので、人知れぬところで、こっそりと火消し役でも務めてみようではないか。皆様の益々のご健勝と発展を見守っております。