我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
さて、我輩はといえば、春先から足裏の痛みが始まり、だましだまし活動してきたのだが、6月に完全に悪化。その後、日常の歩行にも支障をきたすようになったので、整形外科を訪問したところ、足底筋膜炎との診断結果を受け、現在は治療に専念している。西洋医学の整形外科と、東洋医学のひとつ・
韓医院(ハニウォン)の併用は問題がない、ということで、両方に通院している。
さまざまな症状を、針やお灸などで対応していくという韓医院。通っている医院の処方箋の袋には、痛み、麻痺、関節炎、消化不良、アレルギー・呼吸器官、成人病、不妊、産前産後、アトピー、鼻炎、風邪などに対応、と書いてあった。我輩は足裏が痛いだけだが、患者ごとに症状は異なるわけで、広範囲にわたる症状に対応する先生の専門知識・ご対応には尊敬の念を覚える。
最近、何度か通っているので、今回は、その際の雰囲気をお伝えすることにしよう。なお、足裏治療のため、汚く、見苦しい足を披露する点を予め、お断り申し上げ、何卒ご了承いただきたし。
◆1.受付
初診の場合、居住者は連絡先などを記載して、提出すればどなたでも利用可能であろう。我輩は、最近はよく通っているので、名前さえ言えば、どの部分の治療かまでデータ登録されているので、足裏ですよね?と会話が始まる。第一声としては、韓国語で針はチムと発音し、「チム・マッコ・シプタ(침 맞고 싶다)」というのが受付会話の基本形になることであろうが、他に良い例があればご教授ねがいたい。
◆2.筋膜リリース(問診含む) 約15~30分
受付を済ませ、カーテン付きのベッドに横たわる。我輩は足裏なので仰向けだが、腰などの場合は、うつぶせになる。まず、ズクンズクンと筋肉に軽い衝撃を加える筋膜リリースを機械で行う。腰と足裏の2箇所に機械を当て、短いときは15分、長いときは30分くらい行う。
その間に、先生からの問診があり、現在の症状や前回からの回復具合など、いろいろと話をして、今日の治療内容を決定する。
◆3.カッピング 約5分
足首の内側の骨の下あたりにカッピング(韓国語でブファン)をしてもらう。主に血行の流れを良くする効果がようだ。カッピングをかぶせる前に、カチカチと4~5発ほど音がし、音がするたびに、何かかなりチクチクする動きがあるのだが、これが結構痛く、なかなか慣れない。
◆4.針(問診含む) 約15分
カッピングを取ったら、針を刺していく。基本的に痛くはないのだが、痛めている部位の近くの針は毎回、痛い。指すと同時に痛いのではなく、指した1秒後に、一瞬激痛が走る感じだ。その一瞬だけで、それ以降は痛くはない。
最後に針を抜く前に、また先生とお話をさせていただいて、今後の治療についての決定やアドバイスなどを頂いて、足裏にテーピングをしていただいて終了。
◆5.会計
この日は足低筋膜炎にも効果があるという韓方薬(1日3回・1週間分)を頂いたので、会計は1万ウォンほど。薬をもらわずに針だけの時は、2~3,000ウォンくらいだったのを記憶している。
というわけで、通院をはじめて約1ヶ月。日常歩行はだいぶ楽になってきたが、まだ完治とは言い切れない状態である。引き続き、療養し、完全に痛みが治まるまで集中していきたいと思う。しょっちゅう通っているからか、受付の方、スタッフ、先生方とも顔見知りになり、訪問するたびに、我輩のような外国人にも笑顔でとても親切・丁寧に対応してくれるので、通院のストレスが全くないのが助かる。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。