我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
10月中旬、久々に
済州島(チェジュド)へ旅行に行ってきた。土曜日の朝に
金浦空港を出発する便、日曜の夕方に
済州空港を出発する便を予約したので、2日間まるまる楽しんだ。今回の一番の目的はまだ登ったことのない「
漢拏山(ハルラサン)」の登頂。ちなみに、金浦空港の「国内線」のリニューアル工事が終わり、かなりキレイになった。国内線を利用する方はあまりおられないかと思うが、ご参考までに。
◆観音寺(クァヌムサ)登山口⇒頂上・白鹿潭(ペンノッタム)⇒城板岳(ソンパナッ)登山口
まず「漢拏山」は、7つの登山コースがあるが、頂上まで行けるのは北側の「観音寺登山口」と、東側の「城板岳登山口」の2つのみ。その他の西側や南側の登山口は頂上まではたどり着けないようになっている。そこで我輩は「観音寺(北側)」から頂上を経て「城板岳(東側)」へ抜けるルートにしてみた。
なお、観光客がアクセスしやすいのは済州市内~西帰浦市内のバスが頻繁に通る東側の「城板岳」だ。ここを拠点に単純に往復するのが最もアクセスが便利で、「観音寺」はバスがほとんど来ないし、市内中心部から直通のバスもないので要注意。我輩は実際には、山のふもとの済州大学まで市内のバスで行き、大学の正門からスタートしたが、大学から観音寺までの区間は省略しようと思う。
◆観音寺(クァヌムサ)登山口⇒耽羅(タムナ)渓谷⇒三角峰待避所⇒頂上
「漢拏山」の公式サイトによると「観音寺コース」は約8.7kmで、頂上まで5時間と表示されている。我輩はトレーニングも兼ねて約2時間半で頂上に到着。登山道は一本しかないので道に迷うことは無く、階段もかなり整備されているので、とても登りやすいコースだった。初心者でも時間はかかるであろうが、難易度はかなり低いので安心して登り降りできるコースというのが印象だ。
美しい紅葉を眺めながら、渓谷沿いを進む
三角峰待避所。ここで入山時間制限があるので、タイムオーバーすると頂上までは進めない。事前に入山制限時間を確認されたし
ソウル近郊ではなかなかお目にかかれない雄大な景色を眺めながら遊歩道を進む
岩肌の紅葉も素晴らしい
もうすぐ頂上。雲と同じくらいの高さまで来た。眼下には済州市内と大海原が広がる
◆頂上⇒チンダルレ待避所⇒ソッパッ待避所⇒城板岳登山口
標高1,947mの頂上には「白鹿潭(ペンノッタム)」と書かれた石碑があり、記念撮影スポットなので、時間帯によっては長蛇の列になっている。次の順番の人にカメラや携帯を渡してお願いすれば、撮ってくれるのが韓国式だ。また展望台からは火口湖が運よく見えた。霧がかかっていたりして見えない日が多いそうだが、運よくバッチリ見え、たいへん感激した。
頂上から「城板岳登山口」までは約9.6kmの下山。登る場合は約4時間半と公式サイトで紹介されている。この登山道は登山口周辺こそ歩きやすいが、頂上付近から中腹までは階段とガレ場(大きな石が散乱する場所)の繰り返しで、結構歩きづらく(走りづらい)、「観音寺コース」に比べると難易度が少し上がると個人的に思う。
「白鹿潭」の石碑
頂上展望台から見える火口の湖
城板岳登山口に到着。売店や簡易食堂あり
バス停で済州市内行きのバスを待機。電光掲示板でバスの到着時間の案内あり
バスを待ちながら、一番奥に見える「漢拏山」を眺める
韓国で最も高い山がこの「漢拏山」(1,947m)だ。2番目が
智異山(チリサン・1,915m)、3番目が
雪岳山(ソラッサン・1,708m)だ。朝鮮半島全体を見渡してみると、中国と北朝鮮の国境にある白頭山(ペットゥサン)、中国名は長白山が標高2,744mとなっていて、韓国の登山愛好家たちは中国経由で登頂している。我輩はまだ智異山に行ったことがないので、機会を作って訪問してみたいと思う。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。