我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
花火といえば日本では夏が多く、韓国では秋が多い。ソウルの「
63ビルディング」周辺で毎年盛大に開催される「
ソウル世界花火祭り」。ちょくちょく見に行っているが、「
漢江(ハンガン)」は朝から場所取りが必要で、かつ、人が多すぎてとても大変だった記憶と、「
Nソウルタワー」・南山も、周回バスやロープウェイをはじめ、ものすごい人の数で、これまた大変だった記憶があり、しばらくご無沙汰していたが、穴場スポットを聞きつけ、久しぶりに行ってきた。
◆今年の観覧場所は「鞍山(アンサン)」の頂上
新村(シンチョン)の延世大学(ヨンセテハッキョ)の裏山で有名なのが「
鞍山(アンサン)」。標高は300メートル弱と高くなく、スニーカーでも充分に登り・下りができる手軽な山である。登山ルートはたくさんあるが、我輩は弘済川(ホンジェチョン)・西大門区庁(ソデムンクチョン)方面からいつも登る。観光客の方などマウルバスを使うなら、「
奉元寺(ポンウォンサ)」までバスで行き、お寺の奥の登山道から入るのが良いだろう。
◆頂上到着
今年はちょうど台風25号が韓国南部を直撃した日に開催され、花火大会も当日の午前中に決行するか中止にするかという状況であったが、幸いにもソウルは大きな影響が無く、お昼には晴れたので、今年も花火大会が開かれることになった。
ヘッドライトで足元を照らしながら登り、頂上に到着すると、大きな一眼レフ・三脚を構えた愛好家・プロのほか、一般市民たちが100名弱ほどしかいなかった。毎年1月1日の初日の出の時には、この頂上で風船をあげるイベントがあるのだが、その時は頂上に入れないくらい物凄い人が集まったのだが、この日はスカスカで、まさに穴場スポットであった。
頂上にある、のろし台。すでに人が集まっていた。
Nソウルタワー・ソウル市内中心部の夜景。
仁王山(イナンサン)・北漢山(プッカンサン)方面。
いよいよ始まる。
◆花火大会スタート
世界各国の花火が集まるこのお祭り。スマートフォンでTV中継を見ている韓国人らが「今、イタリアの花火」だ、とか解説してくれる(笑)。スマートフォンのカメラではさすがにズームアップでキレイな写真は撮れないが、近くの三脚隊の写真を見たら、技術も素晴らしく、とてもよく撮れていた。肉眼でもよく見え、人も少ないのでオススメのスポットと言っても過言ではない。
「63ビルディング」方面の夜景。川岸で小さな花火があがる。
パチパチという花火の音もよく聞こえた。
スマートフォンのカメラなので申し訳ない。
写真はひどいが、肉眼ではキレイによく見えた。
夜の登山なので、ヘッドライト(またはスマートフォンのライト)を用意し、山中の案内板は韓国語だけなので、読めて、きちんと方角が把握して安全に行き来できる方は、ここで見てみるのも良いであろう。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。