我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
記録的な猛暑だった今年の夏も終わり、秋を迎えようとしているソウル。日本では「平成最後の夏」と歌われていたが楽しい夏を過ごされたであろうか?8月のある日、久々に10kmのランニング大会に出場してきた。ロング走がメインなので、10kmのロードレースは年に1~2回しか出ないが、距離が短い分、スピードが一気にあがるので独自の難しさがある。
◆会場は河南(ハナム)市の「渼沙里(ミサリ)ボート競艇場」
朝5時に起きて朝食を済ませ、
地下鉄に乗って
蚕室(チャムシル)駅まで移動。蚕室駅からは会場近くまで行く路線バスに乗って、何とかスタート30分前に到着。「
渼沙里ボート競艇場」を周回する10kmのコースだが、走っても走っても景色が変わらないのと、暑さも33度とあって、精神的にしんどいレースだったが最後まで粘ってゴール。
10kmの個人的な目標タイムは40分切りであるが、この日は42分台。正直、暑さに負けてしまったが、夏にこのタイムなら秋・冬にもっと良い記録が出そうである。主催者がトロフィーを総合・各年代別・カップルランなどたくさん用意してくださり、運よく年代別の8位ということで、人生で初めて表彰台にあがってトロフィーを頂戴した。正直、入賞してよいタイムではないが、主催者に感謝感謝である。
レース後、渼沙里(ミサリ)まで来たついでに「
渼沙里ミルピッチョゲクッス 本店」で名物のチョゲクッスを食べて疲労回復。お店に入ったのは10時頃であったが朝から営業していて助かった。冷たいスープに鶏肉や野菜が入った麺料理で、とても美味しかった。暑い夏にピッタリの韓国料理である。
◆河南ユニオンタワー
「
河南ユニオンタワー」には、以前も一度、上ったことがあったが、再び訪問してみた。入場料無料なのが気軽で良い。エレベーターで一気に展望フロアまであがる。
北西部方面の景色。さっきまで走ってきた「競艇場」や河南市の最新マンション群がよく見える。西側の窓からは遠くには蚕室の「
ロッテワールドタワー」なども見え、とても見晴らしが良いので、おすすめする。
東側の窓からは、真下に「
スターフィールド 河南」の大きな建物と、漢江(ハンガン)の上流方面、「
黔丹山(コムダンサン)」が見える。その後、展望台を下り、「スターフィールド」の無料ロッカーに荷物を入れ、黔丹山へ登ることに。
◆黔丹山(コムダンサン)
コンビニでペットボトルの水を1本だけ買い、バスターミナル奥の登山道から頂上を目指す。標高は657メートルで、アップダウンは無く、ひたすら登るだけなので初心者にも優しい山で、この日も登山客がたくさんいた。1時間弱で頂上に到着。
頂上東側の展望台からは漢江の上流にあたる「八堂湖(パルタンホ)」がよく見えた。よ~く見てみると、北漢江と南漢江が合流する「
トゥムルモリ」などが見え、とても風光明媚な景色に癒された。
頂上西側の展望台からは、河南市のマンション群や、遠くにロッテワールドタワーなどが見え、東側とは打って変わって人工的なものがよく見えた。
約40分ほどで勢いよく下山し、荷物を保管していた「スターフィールド」へ復帰。荷物をとり、チムジルバン&プール施設になっている「アクアフィールド」で汗を流し、レースと登山の疲れを癒した。施設内は、半日はゆっくりできるであろう、高級チムジルバンといった感じで、施設も雰囲気もとても良かった。
チムジルバンを出て新しい服に着替え、初めて訪問する「スターフィールド」内を見学。ファッションからコスメ、レストラン、カフェ、映画館など何でも揃っている複合ショッピングモール。地下の高級スーパーで、近所のスーパーでは手に入らないものをいくつか買って、再びバス⇒地下鉄を乗り継いで帰宅した。
「ここが出来るまでは、地元住民は蚕室まで出かけていたが、ここができてからは蚕室まで行くことも無くなった」という河南在住の友人談があるが、納得である。とても素晴らしいモールだった。数年後には地下鉄5号線や9号線が河南市まで延伸する予定になっているので、今後ますます便利になることであろう。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。