我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
ソウルに新しい地下鉄路線が先週末9月2日(土)に開通した。北漢山登山の東側エリアの拠点となる牛耳洞(ウイドン)と、東大門(トンデムン)に近い新設洞(シンソルドン)を結ぶことから、地名の利用して「牛耳新設線」と名づけられた。2両編成で、運転手がいない全自動運転方式の新交通システム(韓国では軽電鉄と呼ぶ)なので、牛耳新設軽電鉄とも呼ばれている。さっそく乗車してきた。
新設洞駅に到着 |
途中、乗換えゲートあり |
2両編成分の短いホーム |
新設洞駅の案内版 |
◆新設洞駅にて乗換え
地下鉄1号線に乗って新設洞駅へ到着した。各種資格試験合格を目指す浪人生や、場外馬券場に通うおじさんたちの街なのだが、めちゃくちゃ旨い!と人気の「肉典食堂(ユッチョンシッタン)」が話題を呼び、旅行客の利用率が一気に高まっている駅でもある。
駅自体はとても古い駅なのだが、牛耳新設線の通路は真新しく、そのギャップがまた面白い。牛耳新設線は、地下鉄1・2号線と運営会社が異なるため、途中に通過料金が発生しない乗換えゲートがあり、交通カードをタッチして進みプラットホームへ。車両2両分だけの低コスト・プラットホームだった。
スクリーンドアがあるので写真は撮りづらい |
車内前方。運転席がないのが分かる |
必ず撮りたい前方写真 |
約20分で終点に到着 |
◆牛耳新設線に乗車
スクリーンドアの影響で車両の写真はなかなか上手く撮れないようになっているが、その代わり、運転席がないのでトンネル内の写真がよく撮れる。万国共通で人気の特等席なので、よく譲り合って要らぬ問題が発生しないよう、お願いいたす。
我輩といえば、北漢山登山は月1~2で通っているので、牛耳洞はよくバスで利用していたが、これまでは40~60分はかかっていたが、地下鉄だと約20分で到着。明らかに速い。北漢山常連者としてはとてもアクセスが良くなったのを実感。また、北漢山牛耳駅は地下1階がプラットホーム兼改札口になっているので、改札口をでてエスカレーターをあがると、すぐ地上!という簡潔さにも驚かされた。
登山装備店や 飲食店が両側に並ぶ |
国立公園入口 ひたすら坂を登っていく |
約40分で一柱門へ到着 |
見晴らしも良い! |
◆牛耳洞登山村から道詵寺(トソンサ)へ!
北漢山牛耳駅2番出口を出てすぐ左折すると、牛耳洞登山村一帯でメイン道路の両側に、登山専門店や食堂、下山後に良いマッコリ・チヂミ店などが集まっている。一本道をひたすら進み、途中の駐車場がある三つ又で右側にある階段を更に登っていくと「道詵寺(トソンサ)」に到着だ。
遊歩道が整備されているので歩きやすいが、坂をのぼり続けるので、ゆっくり歩けば片道1時間程度かかる。登山村から30分おきに無料シャトルバスが発着しているので、時間や体力をセーブするならシャトルバスがオススメだ。
入口 |
本堂前 |
磨崖仏立像 |
仏教用品店 |
供養間 |
無料の食事 |
わかめスープのみ頂いた |
食器は自分で洗う |
◆道詵寺(トソンサ)到着
本堂である大雄殿では、お坊さんが説法をされており、本堂の上にある磨崖仏立像前では熱心な信徒たちが一生懸命にお経を唱えているのが印象的であった。
本堂に向かう途中、左側には供養間があるのだが、ここでは参拝客に無料でビビンバとスープが振舞われている。我輩は事前に食事を済ませてきたので、わかめスープだけ有難く頂戴することにし、参拝料も食費も取らないお寺のために、寄付金箱にお礼をいれて、お寺をあとにした。
帰りはまた来た道をひたすら地下鉄駅まで下った。帰りの地下鉄でも天気の良い週末のお昼下がりだったからか登山帰りの客でごった返しであったので、週末は登山客を避けることは不可能・・・特にこれからの紅葉の時期は大変な混み具合になるであろうな、と予想しながら帰宅したのであった。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。