我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
春になってソウル市内は先週から桜が咲き始め、今週がちょうど満開。レンギョウや木蓮も咲いていて、今、1年で最も鮮やかな季節を迎えている。さて、先週末の4月1日(土)~2日(日)に、久々に、韓国最大の桜祭りと言われるほど大人気の「鎮海(チネ)軍港祭」に行ってきた。携帯電話のカメラの撮影ではあるが、少し写真を紹介しようではないか。
釜山西部バスターミナル |
鎮海行きのチケット |
土曜日はあいにくの天気で釜山(プサン)市内の名所や釜山グルメを堪能。翌朝、早起きをして鎮海行きのバスに乗車しようと、沙上駅近くにある「
西部バスターミナル」へと到着したのは大体8時30分ぐらい。しかし、さすが人気の桜祭り。もう既にバスを待つ行列は長い状態であったが、鎮海行きのバスは臨時便が増発していて、バスが出発しては次のバスが入線してきたので、思ったよりもすぐにバスに乗車することができた。バスの車窓からも至るところで桜を見ながら、約1時間ほどで鎮海のバスターミナルに到着した。
ほぼ全ての木が桜 |
垂れ幕 |
帝皇山公園 |
展望台より |
鎮海に到着したのは大体9時40分頃。軍港祭を訪問するのは3度目になるが、過去の経験上、午後になると大変な行楽客の数で、名所も道路も動かなくなるので比較的、空いている朝~午前中がオススメである。まずは「
帝皇山(チェファンサン)公園」に登り、久しぶりに市内中心部を見下ろす。上からみると昔とあまり変わっていなく、とても懐かしく思えるものだ。上からの景色を確認した後、有名な余佐川(ヨジャチョン)へと徒歩で移動。
地下道をくぐって |
イチゴ牛乳が流行中 |
桜の冠をしている女性がたくさん |
こんな所で1,000ウォンで売っていた |
とにかく美しい余佐川 |
ロマンス橋 |
鎮海駅の北側にあってアクセスしやすい桜の名所「
余佐川(ヨジャチョン)」。10時30分頃にやってきた。橋の上で川の写真を撮るにはどこもかしこも順番待ちをしなければならないが、あいかわらずお見事であった。我輩はドラマ「ロマンス」が人気を博した当時にも訪問したことがあるが、当時はこのような木の遊歩道は無く、橋も鉄製のものであったが、桜の木の雰囲気に合った今の景色の方が好きだ。それにしても昔はココまで人は多くなく、年々人が増えている印象を受けた。つづいて、駅前からバスに乗車し、もうひとつの名所へと向かう。
線路の両脇が桜の木 |
機関車と客車が配置 |
どうやって上まで上がったのやら |
素晴らしい桜の名所の一箇所 |
「
慶和(キョンファ)駅」は市内中心部から少し離れているため、徒歩では距離がある。バスで向かい、11時30分頃に到着した。以前は昌原(チャンウォン)駅から鎮海駅まで列車が運行していて、その後、春限定のイベント列車のみの運行に変わり、現在は完全に運行がなくなってしまった。昔は桜トンネルを係員が笛を吹いて注意を促し、警笛を鳴らしながら徐行するセマウル号やトングン号を撮る写真愛好家たちに混じってよく写真を撮ったのが懐かしい。今は安全上の問題から機関車と客車が置かれているが、これもまた悪くはない。我輩は余佐川よりも慶和駅が最も好きである。
馬山(マサン)の近くなのでアグチム |
アンコウの身もたくさん入っていた |
再びバスに乗って市内へ。そろそろ昼食時。中心部には昔ながらの韓国料理店がたくさんあるので食事に困ることはない。港町・鎮海名物の海草ビビンバを食べるか、馬山(マサン)名物のアグチム(あんこう蒸し料理)を食べるか迷ったが、アグチムに決定。13時前に中園ロータリー近くにある「松鶴トンテタン・アグチム」(
地図)という有名店に。行列ができていたので入店するまでに約20分ほど待った。ソウルではもやしばっかりであんこうの身が全然入っていない店もたまに見かけるが、さすが現場は違う。久々にアンコウの身をたっぷりと美味しく頂いた。
メイン会場 |
屋台がたくさん並ぶ |
こんな屋台で食事を取るのも一興 |
豚の丸焼きが豪快に回っていた |
食後、お祭りの雰囲気を味わいながら再びバスターミナルへ。夕方の釜山駅からソウル行きのKTXを予約してあったので、そろそろ釜山へ戻る時間である。釜山行きのバスのチケットを求める行列が出来ていたが、朝到着した時点で先に購入しておいたので待つことなくすぐにバスへ乗車。再び1時間ほど熟睡しながら乗車し、途中の停留所、下端(ハダン)駅で下車して、釜山地下鉄1号線に乗車して、そのまま釜山駅へと向かったのであった。 来年、機会があれば、鎮海軍港祭を是非、ご覧いただきたし。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。