我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
群山(グンサン)といえば、
李盛堂(イソンダン)というパン屋が全国的に人気で、
カンジャンケジャンが非常に美味しい街だが、かつて日本の統治時代に米を輸出する港として栄え、上記地図の赤丸内のエリア一帯に日本家屋が残っている。以前は、かつての家屋が古めかしい状態で残っていたのだが、近年、古い家屋の補修・修復が大幅に進められていると聞き、久しぶりに現地の様子を見てきた。
現代的な群山近代歴史博物館 |
群山近代建築館(旧・朝鮮銀行群山支店) |
群山近代美術館(旧・第18銀行群山支店) |
蔵米公演場 |
蔵米ギャラリー |
水カフェ |
海側はかつて輸出港として栄えていただけに、日本の統治時代の銀行や税関などが残っている。そんな近代建築物の多くに補修が加えられ、現在は展示館やギャラリーとして生れ変わっている。レンガ造りの近代建物物ファンにはたまらないエリアだ。
群山行政館 |
群山近代歴史体験空間 |
旧・朝鮮米穀倉庫株式会社社宅 |
見事な家で有名な旧・広津邸 |
日本式の建物のお寺・東国寺(トングッサ) |
1926年に掘られた海望窟(ヘマングル) |
海側から陸側へ移動すると、以前から残るもの、また以前はなかった新スポットのオープンなど新旧が混じっている印象だ。商業区域であった海側に比べ、陸側は居住地として民家としての日本家屋が残っているエリアだ。中でも「旧・広津邸」と「東国寺」の2箇所は特に見事で是非見ておきたいスポットだ。今後もこの2箇所だけは大きな変更も無く、今のままの状態で残ることを期待したい。それでは最後にこの一帯の町並みを簡単に紹介しよう。
一回りしてみたところ、いくつかは昔の町家が残っているものの、一定のコンセプトのもと多くの家屋が新しく生まれ変わっており、かつての雰囲気を残しながら補修する、というのが如何に難しいかを改めて考えさせられたが、かつての日本の物を排除しようとする動きが多い中で、補修して残そうとして努力している点に感謝したい。我輩がかつて感動した、純粋な日本家屋が集まる光景はもうすぐ無くなろうとしている・・・直近の群山はそんな現場であった。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。