我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
新緑が眩しい5月。久々に初心に返って韓国地方旅行の基本、新羅時代の古都・
慶州(キョンジュ)へ行って来た。慶州は「日本の京都」のように例えられることも少なくないが、我輩は「京都」よりも「奈良」の方がイメージ的にはピッタリだ。広々としたのどかな風景を見ながら観光名所を回れば、「奈良」のイメージの方が当てはまる、という方も多かろう。そんな慶州に行くと必ず、我輩はいつもレンタサイクルで回る。今回はそんな慶州レンタサイクル旅行を提案してみよう。
新慶州駅に到着。ソウル駅からKTXで約2時間。 |
こんな青い屋根は以前はなかったような・・・? |
新慶州駅前にはレンタサイクルはなく、とりあえず市内のバスターミナルまで路線バスで移動する。新慶州駅からバスターミナルまで行く市内バスは、50番、51番、60番、61番、70番、203番、700番・・・実は全てのバスがバスターミナルには行くので、来たバスに飛び込んでもOKだ。バスに乗車すること、約20分。大きな川を越えたらバスターミナル停留所だ(バスターミナルから先の行き先はバスごとに異なるので注意が必要)。
バスターミナル周辺には、レンタサイクルやスクーターレンタルの店舗が多い。店舗や自転車のグレードによって値段は変わるが、1日5,000ウォン~8,000ウォンというのが大体の相場価格だ。1時間毎の料金で借りられる所もあるが、値段は高くないので、1日借りるのが良いのではなかろうか。
新慶州駅から市内のバスターミナルまで 市内の路線バスで移動。 |
バスターミナル周辺にはレンタサイクル屋が多い。
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天馬塚がある古墳群、大陵苑 |
かつて星を観測した、と伝えられる瞻星台 |
慶州校村マウルにあるキョリキムパッは大人気 |
貴族たちが船を浮かべて遊んだ月池(雁鴨池) |
新羅時代の遺跡物の宝庫・国立慶州博物館 |
ユネスコ世界文化遺産の碑は記念撮影スポット |
自転車を薦める理由は「歩くにはちょっと広い」「地方で路線バスを駆使するのは難しい」「バスの待ち時間が惜しい」などなど。更には、バスを降りても希望の場所までバス停留所からは離れており、結局また歩いていかなければいけないので、慶州観光でレンタサイクルは行きたいところへ自分のタイミングで自由に行けるの自転車が良い。
慶州歴史遺跡地区はバスターミナルから近く、バスターミナルから瞻星台(チョムソンデ)までは約1.5km、自転車なら約6分程度だ。瞻星台から国立慶州博物館までは約1km。自転車で約5分と、地図さえしっかり見ながら運転すれば、迷うこともあまりないし、市内中心部は坂道もないので平坦でペダルをこぎやすい。
こちらも世界遺産・仏国寺 |
石窟庵へ行くバスは1時間毎に出発 |
石窟庵の展望台から見下ろす景色は素晴らしい |
入口から約15分くらい歩くと仏像に到着 |
もう1つの世界遺産である
仏国寺(プルグッサ)、
石窟庵(ソックラム)まではさすがに距離があり、かつ山を1つ越えるので、自転車でなく、路線バスに乗車していくのが良い。市内の各スポットを一通り見学したら、再びバスターミナルまで戻り自転車を返却するのが良かろう。そうして初日の旅程終え、翌日、循環型の路線バス10番・11番を利用して仏国寺・石窟庵方面へ向かう、というのが王道の慶州1泊2日観光のモデルである。慶州観光でのレンタサイクル、強くお薦めするので、是非一度ためされてみてはいかがだろうか?
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。