韓国旅行口コミ掲示板「コネストコミュニティ」
我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。 「木浦は港だ!」というタイトルを見て、すぐにキム・ジフン監督の映画を思い出す方は、韓国映画通の方であろう。まだご覧になられていない方は、木浦を舞台にした良い作品なのでお勧めしたい・・・というわけで、我輩は先月、韓国南西部の港町・木浦(モッポ)(位置)に行って来た。
ソウルからKTXで木浦へ行く際は、ソウルの龍山(ヨンサン)駅からKTXに乗車。約3時間30分程度で湖南線の終点・木浦駅に到着だ。木浦駅には漢字で「湖南線終着駅」と書かれた石碑があるのが赴き深い。現在、KTX湖南線は在来線と並行して運行しているが、来年、湖南線KTX専用線が開通したら、ソウル市から光州(クァンジュ)市の光州松汀(クァンジュソンジョン)駅(位置)まで約1時間30分、木浦まで約2時間となる予定で、旅行者にとっては何とも画期的なイベントになりそうだ。
木浦は港町なので、シーフード系の料理を満喫できる町なのだが、まず第一に挙げられるのがホンオと呼ばれるエイだ。ガンギエイと呼ばれる魚だが、これがまた強力なアンモニア臭で、苦手とする方も多い料理だが、マッコリや焼酎のつまみにもってこいの一品。我輩はホンオ料理を得意とするのだが、まだ食べたことがない方は是非、一度体験してみていただきたし。 そして、木浦といえばもう1つ、木浦駅近くにある儒達山(ユダルサン)だ。2つの大きな岩が特徴の山で、標高は228メートル。階段が整備されており、30分ほどで頂上まで上ることができることから、木浦市民の散歩コース・憩いの場となっている山だ。頂上の展望台からは海・市内を見下ろすことができるので、こちらもまたあわせて登っていただきたし。
また木浦と言えば、日本統治時代の建物が現存する町としても知られている。韓国には特に地方にそういった町があるが、特に有名なのは群山(グンサン)や浦項(ポハン)、そしてここ、木浦ではなかろうか。木浦駅の西南部一帯が旧市街地なのだが、至る所に日本式の家屋が残っている。1~2時間の散歩感覚で旧市街地を散歩してみると、ついつい家の写真を撮ってしまいたくなるであろう。歴史館に入れば、当時の雰囲気を再現した模型や、写真が展示されているので、興味がある方は歴史館に足を運んでいただきたい。そんな日本人家屋を発見する散歩も、木浦観光の1つとなるだろう。
夕食時、旧市街地の中心部にミノと呼ばれるニベの刺身を出すお店が並んでいる通りがある(位置)。そこで人気店のヨンナンフェッチッにてニベを食べてみたが、肉厚で歯ごたえがあり、ジューシーな刺身であった。醤油につけて食べても良し。チョジャンにつけてサンチュに包んで食べても良し。最後にニベのメウンタンも追加で頼み、木浦の美味しい食事を満喫してきた。こんな韓国南西部の港町・木浦。諸君も是非、いつの日か訪れていただきたし。 ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。
※2014年最後の編集部日記となりました。執筆している編集部日記担当全員を代表して、年末のご挨拶を申し上げます。
今年もコネストならびに編集部日記をご愛顧・ご愛読くださり、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。