我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
さて、韓国の鉄道といえば、今月末にはKTXが仁川空港まで乗り入れするし、先月新しくITX-セマウル号が導入されるなど、どんどん新しい話題が出てくるな。セマウル号と言えば、我輩が初めて見たときは緑のカラーリングだったが、カラーは緑⇒青⇒赤+黒へと変遷。この新しいカラーリングには驚かされたものだ。新しい物が導入されるたびに古い物が消えていってしまう・・・さびしい鉄道業界だが、古い物が保存されている「鉄道博物館」(地図)が、京畿道(キョンギド)の義王(ウィワン)にあると聞きつけ、行ってきた。
まず目に付くのが蒸気機関車 |
ソウル周辺で走っていたという車両 |
大統領専用車両なるものも |
いかにも特急という雰囲気の車両 |
ソウル駅から地下鉄1号線に乗って、水原(スウォン)方面へと南下すること約50分で、義王駅に到着。駅から線路沿いに約10分歩くと義王の鉄道博物館が見えてきた。入場料を払って中に入ると、博物館は屋外展示と館内展示の2つに分かれている。屋外展示エリアにはかつて韓国を走っていた蒸気機関車や汽車・電車の車両が多数展示されており、車両ごとに韓国語の説明パネルも付いている。また、一部の車両は中にも入れるので、昔の車両の座席に座ってみることができるなど、なかなか充実したエリアだ。
博物館の本館へと進む |
蒸気機関車マニアにはたまらない? |
昔のソウル駅の写真 |
鉄道旅行記念スタンプのパネル |
本館は1階と2階に展示室があり、1階はジオラマ、車両の歴史、韓国鉄道の歴史などがあり、2階では切符の歴史、線路の歴史、信号機の歴史などを観覧できる。昔の写真や、今はもう使われていないものなどが多数展示されており、韓国鉄道ファンのみならず、歴史・建築ファンも楽しめるだろう。
そんな数ある展示物の中で我輩が気になったのは、「駅スタンプ」のパネルだ。よ~く観察してみると、ソウル駅や龍山(ヨンサン)駅など身近な駅から、釜山(プサン)駅など地方の駅まで約100駅ほどにスタンプがあるようだ。そこで、館内職員に「駅スタンプは今も実際にあるのか?」尋ねてみたところ「ある」との返事。ソウル駅など大きな駅はインフォメーションセンターに、地方の小さな駅は切符販売窓口にスタンプが置いてあるから、自由に押して良いとの事だ。
・・・というわけで駅スタンプの有無を確かめるべく、さらなる現場へとYoメンは出動した。
ソウル駅(左上)、清涼里駅(右上)、龍山駅(左下) |
清涼里駅の場合、こんな感じにひっそりと置かれている |
ソウル駅と龍山駅にはインフォメーションセンターの台の上にスタンプが置いてあった。清涼里(チョンニャンニ)駅は、切符販売窓口の隣にひっそりと置かれていた。我輩は日本でも駅スタンプを集めた経験は無かったが、なかなか面白いものだな!今後は地方に行く度に駅スタンプも押してみることにしよう。そしていつか全国制覇した暁にはまた報告させていただきたい。
今回、実際に確認したのはソウル駅・龍山駅・清涼里駅の3箇所だけだが、どうやらソウル市内では他にも鷺梁津(ノリャンジン)駅・永登浦(ヨンドゥンポ)駅・水色(スセッ)駅などにあるようで、城北(ソンブッ)駅は駅名が変わってしまったので今もあるのかは分からぬ。地方ではKTX駅や特急停車駅には基本的にスタンプがあると思って頂いて良し。というわけで諸君らも韓国鉄道旅行の記念に、駅でスタンプを押してみてはどうだろうか?
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。