我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。
普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。
龍山駅からKTXに乗って約2時間10分で全州駅へ到着 |
全州観光と言えば、何といっても韓屋(ハノッ)マウル |
春3月、ソウルも、ようやく暖かくなってきたな!そんな春到来に先立ち、我輩は2月末に久々に
全州(チョンジュ)へ行ってきた。全州の
韓屋(ハノッ)マウルといえば、全州随一の観光名所だが、訪れる度にどんどんキレイに整備され、新しいものや新たな流行に出会えるというのが我輩の印象だ。そんな常に新しくなる韓屋マウルで今、爆発的に流行っているという人気店の情報を風の噂で聞きつけ、さっそくKTXに乗り込んだのである。
キルコリヤ外観 |
キルコリヤ名物の「バゲットバーガー」 |
タウラン外観 |
タウランの絶品「マンドゥ」 |
まず最初に紹介するのが、「キルコリヤ」(位置)という店で販売している「バゲットバーガー」だ。半分に切られたバゲット(フランスパン)の中がくりぬかれていて、肉や野菜をややピリ辛に味付けした具が中にぎっしりと詰まったアイディア商品で、周りのバゲットの固さと、中の具の濃厚な味のマッチングが素晴らしく、唸るほどの美味しさ。これはハマる!時間帯によっては店の外まで行列が出来るので並ばなければならないが、店の前に行列ができている理由が良く分かる一品だ。
続いてもう1店。キルコリヤのすぐ近くにある「タウラン」(位置)というマンドゥ店だ。その場で食べるようの大きなマンドゥと、持ち帰り用のマンドゥなどが売っているが、我輩が食べ比べてみて一番気に入ったのは海老(セウ)マンドゥだ。甘くて肉厚な海老が丸まる一匹入った大きなマンドゥは、食べ応え抜群!ホクホクしたマンドゥの中に入ったプリプリとした海老の香りと味を堪能して頂きたし。食べながら歩くとははしたない!と言われてしまうかもしれないが、大丈夫。みんな食べながら歩いているので、全州の韓屋マウル訪問の際は、最近流行中のこの2店に立ち寄ってみてはいかがだろうか???
ピスンデで有名な老舗の南部市場 |
なんと2階にあがる階段を発見 |
なんと全州の若者が老舗市場の2階に大集合 |
市場の上を上手く活用した全州の新スポットだ |
全州韓屋マウルから大通りを渡り、豊南門(プンナムムン)を過ぎて向かった先は南部市場(ナンブシジャン)。全州を代表する在来市場で、血詰めスンデこと「ピスンデ」を食べれる市場としても有名だ。在来市場と言えば一般的に地元の年配の方々が集まる・・・というのが一般的な市場のイメージだが、ここ数ヶ月でそのイメージは変わり、なんと多くの若者が南部市場を訪れるようになったのだ。
そのキッカケとなったのが、市場の屋上空間を活用して新たに作られた「青年モール」(位置)と呼ばれる空間で、オシャレなカフェやアクセサリー店など、若者向けの可愛らしい店、フォトスポットの誕生である。実際に階段を上って2階にあがると、1階の市場のイメージはどこへやら、若者がカフェでくつろいだり、ショッピングしたり、記念撮影したりと大変な賑わいであった。なかなか面白いアイディアで、市場の活性化につながっているのではなかろうか?
全州ワールドカップ競技場(位置)に到着 |
メインスタンドのど真ん中に座って観戦 |
横浜Fマリノスサポーター |
全北現代のマッド・グリーン・ボーイズ |
最後に今回、全州に来たついでに(実はこちらがメインという噂も!?)サッカーを観戦してきた。アジアのクラブNo.1を決めるACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)は昨年、我がFCソウルが準優勝で幕を閉じたが、2014年のACLは、この日が予選グループの第一節。韓国Kリーグの全北(チョンブッ)現代と、日本のJリーグの横浜Fマリノスの試合が、全北現代の本拠地・全州ワールドカップ競技場で開催されたのであった。
主力をケガで欠き、新戦力をテストしつつ、ホームで勝利に向けアグレッシブな攻撃を続けた全北現代と、3日前に試合をしたばかりだが中村俊輔選手・中澤佑二選手などベストメンバーを揃えてきた横浜Fマリノス。前半を0-0で折り返した後半、ホームの全北現代が10分間で3ゴールを奪う怒涛の攻撃を見せてゲームは終了。このグループは昨年のACL王者・中国の広州恒大もいるので、2位通過を狙うチーム同士の対決なのだが、果たして残りの試合がどうなるのか楽しみである。なお、平日のゲームであったのにも係らず、日本から多くのマリノスサポーターが訪韓・来場し、劣勢にもかかわらず最後まで大きな声で歌っていた姿に感銘を受け、韓国の全州まで海外遠征お疲れ様でしたと言いつつ、まとめとしよう。
ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。