韓国旅行口コミ掲示板「コネストコミュニティ」
我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。 4月も後半へ。先週末はソウル近郊でも桜が見ごろを迎え、これから新緑の季節に向けて、どんどん温かくなっていくことであろう。そんな春の気配が感じられる先々週の日曜日。Yoメンはコンスタントに毎年2回は行く水原(スウォン)に今春も行ってきたぞ。例によって世界遺産の「水原華城(スウォンファソン)」を散歩し、サッカー観戦して、水原カルビを食べて締めるという「Yoメン流・丸ごと水原1日満喫コース」はどうであろうか???
◆10:30 江南駅集合 ソウルから水原華城への行き方はいくつかあるが、華城は水原駅から離れた所にあるため、鉄道で水原駅に到着しても結局、水原駅からまた別の交通手段を利用しなければならないのがやや難点だ。そこで個人で訪問する際に良い方法として、ソウルの江南駅(バス停位置)から出ている赤い水原3000番バスをオススメしたい。江南駅から3000番バスに乗ること約1時間で、華城の長安門(チャンアンムン)を通り過ぎ、八達門(パルタルムン)ロータリー(バス停位置)に到着する。
◆11:30 水原・八達門到着 バスを降りて少しだけ南へ歩くと、数年がかりで長いこと補修工事が行われていた八達門(位置)が新しい姿でお出迎えだ(訪問日の2日前、4月12日に補修工事が完了したばかり)。以前の八達門はといえば、城郭の上の楼閣部分の損傷が激しかったものだが、真新しい楼閣が確認できる。楼閣があまりにもピッカピカで新品なため風情を感じにくいのは致し方ないが、これもまた数十年と歳月が流れれば、自ずと周りの景色に溶け込んでいくのであろうか・・・。
◆14:00 サッカーキックオフ この日、2013年Kリーグ・クラシック第6節、我がFCソウルと憎き水原三星の伝統の一戦が行われた。昨年見事リーグ優勝を達成したディフェンディング・チャンピオンのFCソウルだが、この日までリーグ5戦して未だ勝ち星なし、と開幕ダッシュに大失敗である(ベガルタ仙台と同組のアジアチャンピオンズリーグの予選は順調なのだが)。 そんなどん底の状態で、早くも回ってきた最大のライバル水原との試合は、FCソウルが念願の先制ゴールを上げ、Yoメンも感動のあまり思わず嬉し泣き。さらに前半には今年、水原に移籍した日本でもお馴染みのチョン・テセ選手がこの日2枚目のイエローカードをもらって退場し、ソウルが絶対的に有利な中、残り時間3分で同点に追いつかれてゲーム終了という何とも残酷な結末。水原三星から勝利を挙げるのはまたしてもお預けとなってしまった。次、FCソウルのホームに水原を迎える日こそ必ず勝たねばなるまい、と強く誓ったのであった。 水原は敵ながらアッパレなチームで、サポーターの応援パフォーマンスも目を見張るものがあるチームだ。日本で活躍したチョン・テセ選手が加入し、オーストラリアのボスナー選手も引き続き在籍しているので水原三星のホームゲーム開催日には一度、スタジアムでサッカー観戦してみるのも良かろう。
◆17:00 夕食 ⇒ 19:00 水原駅出発 ⇒ 19:30 ソウル駅到着 サッカー終了後、大混雑のバス停で水原サポーターに、ソウルの悪口を散々聞かされながらも、我慢してバスで向かった先は、水原カルビの有名店の一つで1985年創業の「新羅(シルラ)カルビ」(位置)だ。なお、競技終了後のスタジアム周辺の交通網は戦場と化しているので心してかかるように。 地方に行けば必ずその土地のご当地グルメを食べるYoメン。水原に来たら是非、水原名物の骨付き牛カルビを食して欲しいところ。「佳甫亭(カボジョン)」などの店舗は過去にも入った事があるので、今回は新たなお店を開拓してみよう!という気持ちで行ってみた。夕食時間前の17時ちょっと前に訪れた事もあって客は多くなかったが、店内はとても広くキレイで、落ち着いた雰囲気だった。肉本来の味を楽しめるセン(生)カルビ(450g、36,000ウォン)と、味付けされたヤンニョムカルビ(450g、32,000ウォン)を一人前ずつ頼むと、まずはおかずがたくさん運ばれきた。追加でご飯とテンジャンチゲも注文しながら食べたが、肉はセンもヤンニョムも美味しく、2人で食べきるにはなかなかのボリュームで、最後は「残してはもったいない」とい気持ちだけで、何とか無理やり胃の中に押し込めたのであった。 食後は路線バスに乗るのも面倒くさく、タクシーを拾って一気に水原駅へ。駅の百貨店を一回りして、19時前のムグンファ号に乗って約30分でソウル駅に到着したのであった。
10時30分に江南駅を出発して、水原華城、サッカー、カルビの3つを満喫(1つは悔しい結果に)して、19時30分にはソウル駅に戻ってくるという「丸ごと水原1日満喫コース」はどうであったろうか?サッカーは毎週ゲームがあるわけではないので、代替として「華城行宮(ファソンヘングン)」(位置)などを組み込んで見るのも良かろう。これから迎える新緑の季節、ますます1Dayトリップに最適な水原。八達門も補修工事が終わったばかりので、八達門本来の姿をまだ見た事がないという諸君は、特に訪問してみてはどうだろうか。 ありとあらゆる地方都市を訪問しながら、現地の観光名所・名物料理を紹介する特別任務。韓国の地方各地の情報が日本で広まるその日まで、Yoメンが休むことはない。