韓国旅行口コミ掲示板「コネストコミュニティ」
我輩はコネスト特別捜査官Yoメン。普段はブラインド越しにソウルの街を観察しているが、ひとたび事件が起きたり、気になることがあれば、どんな難題だろうが即座に現場に赴いて解決する。そんな我輩のことを人々はYoメンと呼ぶ。 さぁ7月も後半に突入。蒸し暑くまだまだ夏本場はこれからの韓国だが、我輩も日々ソウルのみならず韓国全国各地を飛びまわって特命任務に励んでおるぞ。そんな我輩が全国各地での任務の途中に立ち寄るのが「ピョルタバン」である。「ピョル」とは「星」、「タバン」とは「昔ながらの喫茶店」で、スターバックスコーヒーを指す造語である。 「ピョルタバン」は諸君もご存知のとおり、1971年にアメリカ・シアトルで誕生し、現在では世界規模で展開するコーヒーチェーン店である。日本には1996年に東京の銀座に日本第一号店がオープン。韓国には1999年にソウルの梨花(イファ)女子大学前に第一号店がオープンしたとの事で、今年が韓国上陸13年目。それを記念して発売されているタンブラーについても、さっそくクチコミが入っておるな。また過去には、仁寺洞(インサドン)に世界初となるローマ字以外の看板の店舗がオープンするなど、とかく話題作りがうまい「ピョルタバン」であるが、我輩が特に興味をそそられているのは「地域限定タンブラー」戦略である。
日本ではもはやお馴染みの「地域限定タンブラー」が韓国でも販売されている。韓国限定タンブラーの中で、最も人気なのはハングルが描かれた「訓民正音タンブラー」だろう。しかし、我輩が押したいのは地域の特色(観光名所や特産物など)が上手い事デザインされたタンブラーだ。季節限定タンブラーにはあまりそそられないのだが、地域限定タンブラーにはそそられてしまうのである。そんな地域限定タンブラーで、ソウルバージョンはこの2つ。「ソウル昼バージョン」は夕焼けの南大門・63ビルディング、そして古宮とソウルタワー、ソウルを取り囲む山々が描かれている。「ソウル夜バージョン」も似たような景色だが、大都会ソウルの光や、交通量が多いクルマのテールランプが上手く描かれており、どちらもアッパレ!な一品である。昼には昼の魅力があり、夜には夜の魅力があり、どちらも捨てがたい。
続いて、仁川(インチョン)タンブラーを紹介しよう。仁川といえば韓国の空の玄関、仁川空港がある場所だが、やはり仁川空港、飛行機、仁川大橋、松島国際都市の高層ビル群が描かれている。仁川市内中心部にあるチャイナタウンやジャージャー麺、港といった要素はここでは外され、スカイブルーを基調としたさわやかな一品に仕上がっている。タンブラー戦略は、大都市限定かと思いきや、仁川にもあったのは盲点で、実は仁川タンブラーの存在に気付いたのは、つい最近であった。仁川国際空港の店舗でも購入可能だが、空港店舗は売切れの可能性も高いので要注意である!
韓国第2の都市、釜山(プサン)にも当然、ご当地タンブラーがある。海をメインテーマに海雲台(ヘウンデ)のパラソルビーチ、高層ビル、広安大橋、ヨットやカモメ、そしてヌリマルAPECハウスが描かれている。南浦洞(ナンポドン)エリアのチャガルチ市場や国際市場、釜山タワーなどは思い切って外され、海雲台の魅力あふれる夏にピッタリな一品である。
最後に紹介するのが済州(チェジュ)タンブラー。島の石の守り神「トルハルバン」がドーンと2体登場し、漢拏山(ハルラサン)の下には、済州名物のみかん(ハルラボン)と、城邑民俗村(ソンウプミンソッチョン)などに残る、わらぶき屋根の家(チョガチッ)が描かれている。先日、投稿されたニューデザインとやらにはまだお目にかかっておらず、何とも羨ましい限りである。ちなみに2012年7月現在、済州島には3店舗(地図)しかないので、このニューデザインの購入難易度は非常に高いわけで、お見事である。 これらのタンブラーの価格は14,000ウォンだが、購入するとコーヒー無料券(種類・サイズ自由、3ヶ月以内有効)がもらえるので、実質7,000~8,000ウォンといったところだろうか。ちなみにその無料券はすぐに使うことができるので、まずタンブラーを購入し、その場で好きなコーヒーを無料で注文できるのも良い。タンブラーは年度ごとにデザインが変わったり、販売地域が変わったりするようで、今回取り上げたのは今年に入って購入したものだが、過去にはもっと面白いものもあったようだ。また、我輩がまだ存在を確認していないだけで、実は他の地域にもまだまだ地域限定タンブラーがあるのではないか?と睨んでいる。 ・水原華城(スウォンファソン)と華城祭りメインの水原(スウォン)タンブラー・新羅千年の都と、紅葉の仏国寺(プルグッサ)を描いた慶州(キョンジュ)タンブラー・河回(ハフェ)マウルと、仮面踊りを組み合わせた安東(アンドン)タンブラー・海印寺(ヘインサ)と周辺の山々、りんごをモチーフにした大邱(テグ)タンブラー・瓦屋根の韓屋(ハノッ)マウルと、マッコリ・ビビンバをコラボさせた全州(チョンジュ)タンブラー・EXPO開催記念。突山大橋と青い海、真っ赤な椿の花を彩った麗水(ヨス)タンブラー・軍港と海沿いに咲き乱れる桜全面押しの鎮海(チネ)タンブラー・雪岳山(ソラッサン)と青い海、イカ釣り漁船とケッペの束草(ソッチョ)タンブラー ・・・などなど、こんなタンブラーは是非ともあってしかるべき!もし、まだ無いなら我輩が「ピョルタバン」韓国本社企画室に乗り込まねばなるまい。地方までは行きづらいという諸君には、ソウルの中でも明洞(ミョンドン)タンブラーなんてのも面白いかもしれないぞ。というわけで、諸君の中で、他地域タンブラーの存在を知っていたり、実際に買ってみた!という方は、コネストコミュニティの「総合掲示板」や「「みんなのお店一覧」に情報を寄せていただき、皆で情報を楽しもうではないか。我輩も諸君からの情報を楽しみにしておるぞ! 地域限定タンブラーをとりあえず10本そろえて、タンブラーでボーリング大会を開催するその日まで、Yoメンが休むことはない。