韓国旅行口コミ掲示板「コネストコミュニティ」
すでにソウルは秋夕(チュソク)を迎え、今年は季節感を感じさせぬまま夏が終わってしまったようである。思えば、今夏は夏らしくカッと太陽が照りつける日はあまりなく、その大半が車軸の雨と共に過ぎ去って行った気がする。
キンガミンガ(そうなのかそうでないのかはっきりしない)な夏。
そんな夏らしくない天候が続く中、少しは夏らしいことをしようじゃあないかという、コネスト韓国人男子スタッフ3人からの提案により、我々は波に光きらめく東海(トンヘ、日本で言う日本海)の海に向かった。 日本では、「女子会」なる文化がすっかり定着し、どうやらそれはオシャレなカフェやレストランで開かれるらしい。そんな情報をキャッチした我々4人は、この夏らしさを感じさせぬひと夏の思い出に、男の、男による、男のための「男子会」を開くことにしたわけである。 とはいえ、我々が男子会の会場に選んだ海というのは、色とりどりの水着とパラソルが目に眩しいビーチではない。
同じ海でも海岸沿いではなく、洋上。船と言う閉鎖された空間で、大海原と対峙しながら、自然の恵みを己の腕一本で勝ち取るという、各自の「男力(おとこりょく)」を上げるためだけに設けられたストイックな集まり、それが今回の「コネスト男子会」であった(色々言っているが、要は海釣りである)。 以下は韓国の厳しい軍隊を経験してきた3人の男と、韓国の厳しい冬を経験したくらいの1人の男の、真夏の大自然との格闘の記録である(要は海釣りの思い出報告である)。
期待に胸を膨らませる3人の男。彼らは皆、韓国の軍隊を経験してきた強靭な精神と体力の持ち主である。
10分ほど、親父さんからの釣竿の使い方についての簡単な講義を聞いたのち、14:50、ついに釣りスタート! 各自が夢中だったため(男の子は『年中夢求』なのである)、残念ながら釣竿を握っている写真が一枚も残っていない。
16:10、戦友たちが次々と脱落していくのをゲラゲラ笑いながら、なんとか海釣りのコツを掴んだ私は、多少の船酔いをこらえながら釣ったお魚ちゃんたちを親父さんにさばいてもらい、戦場・・・否、船上での一人ぼっちの酒宴を享受していた。