皆さんコンニャンハセヨ〜。風薫る五月のソウルから今宵も編集部日記をお送りします。
韓国で暮らしている在住者の皆さんは、生活をしているとちょこちょこと「こういう時日本だったらなあ…」と思う時がある一方で、「こういう時韓国で暮らしてて良かったわ〜」という時もあると思います。ささいな幸せを感じる瞬間から大きな充実感を得られる時まで様々なわけですが、tjbangがそんな思いを感じる時の1つは映画を観る時です。
最新の韓国映画を日本にいるときよりもいち早く観れる!というのは国内作品ですからもちろんですが、韓国はハリウッド作品を主にした欧米の作品も公開されるのが日本よりものすごく早かったり、もしくは日本で公開されていない映画が公開されることも多いんです。
現在日本で公開され大ヒットしていると聞く、第82回のアカデミー賞4部門にノミネートされた「第9地区」も、韓国ではすでに原題「ディストリクト9」として2009年の秋頃に公開されていました。日本での評判や評価などの、観る前から自身の映画への印象を操作しかねない情報がカットされた、ニュートラルな状態で映画を観れるので、こういうところも嬉しい点です。
何よりも単純に、昔日本にいた頃、「今アメリカでこんな面白そうな映画が公開されてる」という情報をキャッチしても「日本では公開未定」というオチがついて残念な思いをしていたのが、今は日本公開予定なしの映画を現地の封切とほぼ同じタイミングで観れるというだけで「韓国で暮らしてて良かったわ〜」と思うのです。
国をあげての支援もあるため、韓国の映画産業の充実ぶりは国際的にも高い水準を誇るそうで、だから配給などに関しても多様な映画を少しのタイムラグもなく…という状況が可能かと思われるわけですが、そんな映画産業発展国の裏事情としてまったく正反対の別の理由もあるという、こんな話も聞きました。
映画好きの韓国人の友人によれば「韓国で欧米の作品がほぼ現地と同じに封切されるのは、現地との時差を置いてしまうと、違法コピーで作品がすぐに出回って劇場に観に来る人がどんどん減ってしまうから」という理由もあるそうです。
ともあれ、韓国映画も良いけど、韓国で韓国語話者として暮らしていて、日本で見れない洋画を韓国語字幕で観れるというのは、なんだか色んな意味でねじれている気がしますがtjbangにとっては本当に「得したなあ」と幸せに思う瞬間なのです。
近いうちに、アメリカで先日公開されて話題を呼んでいるけど、日本では公開予定がない左上写真の映画を観にいこうと思っています。
編集部:tjbang