皆さんコンニャンハセヨ〜。旧正月の連休も終わり、日常に戻りつつあるソウルから今回もtjbangが編集部日記をお届けいたします。
日本に比べ、韓国で人々の日常に密着している食文化の一つに「てんやもん文化」があります。このてんやもん文化、韓国語で「配達」と書いて「ペダル」と呼ばれるものですがマクドナルのコーヒー一杯からはじまり、あつあつのできたてチキンと生ビール(ペットボトルに入ってきます)に、汁物の冷麺、お肉を包む野菜や薬味まで全てセットで届くポッサムなんていう、出前用に包むのがめんどくさそうなものまで、価格を問わずバラエティに富んだメニューを雨の日も風の日も雪の日でも(!)原付バイクで届けてくれるのが韓国てんやもん文化の魅力です。
そんな豊富なラインナップのてんやもん文化の花形として、最も庶民に親しまれているものが「中食(チュンシッ)」と呼ばれる中華料理です。
「韓国なのに中華料理?」と思うかもしれませんが、真っ赤なスープのチャンポンというラーメン、黒味噌が載った、一見ジャージャー麺と見まごうけれども食べてみるとその味は全く違うチャジャン麺など、本場中国の中華料理とは似て非なるメニューが主力ですので、限りなく韓国オリジナル料理にちかいものだと言えると思います。
この中食、味はもちろんですがその魅力は次の2つにあると思います。1つ目は一人前からでもたいていが注文可能だという点!厳寒の韓国の冬、家に食料が何もないけれど外に出るのが本当に億劫な場合には、一人でも残さずキレイに食べられる中食の出前が本当に重宝します。
そして2つ目!とにかく早いこと!これぞ中食、ひいては韓国てんやもん文化の真髄といえますが、お店の注文を受ける人が予知能力者で、こちらが電話をする前から何を注文するかまでわかっていたのじゃないか?と怖くなるほどの迅速さなんです。
先日、チャジャン麺を1人前だけ注文する際に、注文の電話を切ってから玄関の呼び鈴が鳴るまでの時間を計ってみたところ、たったの6分36秒という驚愕のタイムを記録しました…。一番のかきいれ時の昼の12時過ぎに注文したにもかかわらずです。カップラーメンを作るのにもお湯を沸かすところからだったら6分くらいかかると思うんですけどねえ。
こういった驚きのタイムを記録する中食屋さんは小さな店構えで出前専門で営業している所が多いということですが、未だにtjbangのごひいきのお店がどこにあるのかも良く知らず、一度もお目にかかったことがないのでいつか是非その速さの秘密を解明すべく、突撃取材をしてみたいと思っています。
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編集部:tjbang