皆さんコンニャンハセヨ。いよいよ2009年もあと1ヶ月と少しを残し、オンドルを常時ONにしておくことが欠かせなくなったこちらソウルから今週も編集部日記をお届けします。
すでにNOWソウル!でもお伝えしましたとおり、11月12日に韓国のセンター試験であるところの大学修学能力試験、略して「スヌン」が行なわれました。
教育熱が高い韓国でのスヌンの社会的位置づけはコネストの記事である「韓国の受験は日本以上にキビシイ!?〜修学能力試験」を読んで頂ければわかると思います。今年は約67万名の人々が受験をしたそうです。
受験生の試験環境を少しでもよくするため当日は飛行機の運航時間をずらしたり、社会人の通勤時間を遅らせたりなど「国をあげての」行事となっているこのスヌン、一体どんな問題が出るのかと気になったtjbangは翌日インターネットで紹介された問題用紙をプリントして、韓国語の力試しもかねて受けてみることにしました。
全て受けるわけにもいかないので、教科は「言語領域」と呼ばれるいわゆる「国語」にしぼって問題を解き始めてみたのですが…。これが、問題がかなり面倒くさい!もちろん韓国語で読むからという理由もありますが、まずその内容自体がなぜか無駄に脳を疲れさせられるような問題だったのです…。例えばこんな問題。少し長いけど引用してみましょうか。
次は、森に降る雨を見て、「情報の受容」に関して連想したものです
【tjbang註:雨が森に降り注ぐ絵が描かれており、その下に次のような文章があります】
A.汚染された雨は森と木に良くない影響を与える
B.暴雨は土壌を侵食することがある
C.雨が降ると雨水が土壌の水分と混ざる
D.固くなった土壌は雨水をよく吸収しない
E.木は根を通して土壌の水分を吸収して育つ
【着眼点】
・木=個人 ・森=社会 ・雨=新しい情報 ・土壌=社会の知的基盤
問題:連想した内容のうち適当でないものはどれですか?
1〜5の中から選んでください。
1.A=正しくない情報が流入すると、個人と社会に害をおよぼすことがある
2.B=新しい情報が度を越して流入すると個人間の葛藤が誘発される
3.C=新しい情報は社会の既存情報と合わさってその一部になる
4.D=知的に硬直した社会では新しい情報の受容が容易ではない
5.E=個人は社会の知的基盤を土台にして成長する
うわー面倒くさい…。たまたま最初に手をつけた問題がこれだったのですが、この一問だけを解いてすっかり疲れきったtjbangは鉛筆を放り出して、この「ひとりスヌン」はなかったことにしました。頭から煙を出しながら選択した答えは運良く正答でしたが、何故こんなに嬉しくないのでしょう…。
こういった問題を解くために、長い間努力し続けて来た受験生の皆様は、本当に大変だなと感心した次第です。韓国の受験生たちはスヌンも終わり、その結果がどうであれあとは結果を待つのみ。日本の受験生の方々はこれからがいよいよ正念場!長い冬が終わって笑顔で春を迎えられるようにご健闘を海の向こうから祈っております!!
編集部:tjbang
(問題の解答:2)