皆さんコンニャンハセヨ〜。7月に入って少しずつ蒸し暑くなってきたソウル。なんとなくスカッとしない天気なのはすでに梅雨に入ったせいでしょうか。それでも梅雨入り前の5月からこの時期にかけてのソウルが、tjbangは一番好きな季節といえます。暑すぎず、かといって寒すぎずの天気のせいか、夜になると少しずつ外飲みの機会が増え始めるからです。
黄昏どき、道路沿いに軒を連ねる色々な飲食店が、自分のお店の前にプラスチックのテーブルと椅子を置き、シーズン限定の野外席を作ってお客を待ち受けます。
日が完全に落ちる頃には野外席は満席。お肉屋さんで練炭の煙をモウモウとさせても、ここは外だから大丈夫。星空を見ながら、少し湿った夜風に吹かれて食べるお肉と、よく冷えたビール(焼酎でも可)がおいしくないわけがない!
バーベキュー気分を楽しみながらお肉でお腹がいっぱいになった後。
「うーん…なんか飲み足りないね。冷たいおビールでももう一杯?」
そんな時にはコンビニへ。コンビニの外にもこの季節には自社のロゴが入ったテーブルと椅子が用意されていて、24時間いつでもビアガーデン気分を味わえます。
こんな外飲み文化の様子の一部は、5月19日のNOWソウルでも紹介しましたが、改めて考えてみると韓国は日本に比べ市井の人々による「路上=ストリート」の文化がすごく面白いことになっているなあと思うわけです。
道に風呂敷を広げ、魚や野菜、果物やキンパッを売るおばちゃん。
道に風呂敷を広げ、なぜかテレビのリモコンだけを売るおじちゃん(実話)。
個人事業主から全国チェーンのコンビニまでが、「路上」を活かしたマーケティング(?)をしているというのはなかなか興味深いところです。
日常空間に屋台が存在しているということが、こうした「路上」文化が多様性に富んでいる理由なのかもしれませんが、やはり「路上」がその真価を一番発揮するのは、「お酒の席」として存在するときだと思います。外飲みというシチュエーションの開放感によって飲みすぎてしまったのか、夜もだいぶ更けてくるとやはり路上でそのまま倒れこんでいる人を見ることが多いのも韓国路上の特徴でもあるわけですが(笑)。
梅雨が明けてからは、いよいよ本格的な外飲みシーズンが到来します。是非皆さんも韓国旅行に来た暁には、アイスクリームやビールを買ってから、勇気を出してコンビニの外にある椅子に腰掛けて見てはどうでしょう?
韓国の街並みを眺めながら、少なくとも日本の都市ではあまり感じられない、「路上の秩序ある自由」とでも言うべき開放感を感じられるはずですよ。
編集部:tjbang