皆さんコンニャンハセヨ〜。韓国はついに今日から梅雨に入ったとのことで、しばらくジメジメした天気が続きそうです。旅行にいらっしゃる方は折り畳み傘を忘れないでくださいね。
ところで皆さん、ハングル文字では何が好きですか?…といきなり聞くのにはわけがありまして、近頃意味やサウンドとしてハングル文字を扱うのでなく、単純に造形の観点からハングルを眺めるのがtjbangのブームになっているからなのです。
友人たちとお酒を飲みながらいつものようにくだらないバカ話に花を咲かせている時にこの話が出てきたわけですが、普段サウンドや意味で捉えているハングル文字(または韓国語)を、頭の中を真っ白にした状態でただの「形」としてみてみるとまた別の情報が見えてきて、これが実に面白いんですねえ。
例えばこんな具合-
(※以下ハングル文字が出てくるのでパソコンによっては文字化けする可能性があります。すいません)
「子音だったら断然‘ㅂ’だね。ビーカーにたっぷりお水が入ってるみたいで安心するよ。」
「その‘ㅂ’にさらに‘ㅗ’つけて‘보’にするとワイングラスっぽくてちょっとオシャレだよ」
「そんな事いったら‘포’とか聖杯っぽくてもっとかっこよくない?ちょっと横がでてるところとかさ」
「‘ㅗ’と‘ㅛ’はさ、やっぱ安定してるよね。どんな子音ともうまくやってる感じするでしょ。」
「‘ㄴ’と合わさって’노’とか’뇨’になった日にはさ、もうすごい座り心地良さそうな感じだよね。カフェとかにありそうなゆったりしたソファみたいでリラックスできそう。」
「’우’とか’후’は見たまんま、案山子(かかし)だよね。’호’は重さを量る秤っぽい。」
「’ㅆ’はムンチャ(携帯の文字メール)でもよく使われるけど愛想よくいつもニコニコしてるっぽくて好感もてるよね。’쓰’とかになるともう見てるこっちが笑顔になるよね。」
「じゃあ逆にダメなやつは?」
「私は’ㅋ’はあんまり好きじゃない。なんか『出っ歯なお調子者』って感じがして…」
「ああ、なんとなく言いたいことはわかるなあ。俺はね’과’が、なんかうまく凸凹が埋まってない感じがしてテトリス下手な人見てるみたいでもどかしくなるんだよね」
「あとね’ㄹ’はダメだね。そっくりな漢字がまた『己(おのれ)』ってさあ、アイデンティティ・クライシスですよ。ハングル読めない友達にハングル文字説明する時に『あの漢字の‘おのれ’にそっくりなやつ』とか言われちゃうんだぜ。まあ彼(‘ㄹ’のことです)のせいではないんだけどさあ…」(注:この時点でだいぶ酔ってます)
とまあこんな漢字で…いやこんな感じでハングル文字を色々な形やものに見立てることでその「好き・嫌い」をダラダラと話していたわけです。
ハングル文字が作られてから500年以上。歴史深い偉大な文字を現代の、しかも海の外から来た酔っ払いたちに好きだの嫌いだの言われて、世宗大王(ハングルを作った朝鮮時代の王様)もさぞや草葉の陰で泣いていらっしゃることでしょう。
既にある程度韓国語ができる状態で、ハングル文字を眺めながらそのサウンドや意味から離れて純粋にその造形だけを追うのは、脳味噌のスイッチを切り替えないと意外と難しい作業である分だけ、このゲーム(?)はまだハングル文字を読めない人が多くの発見をしたりするものです。
皆さんも上にない、新たな「イケてるハングル」、もしくは「イケてないハングル」を見つけたらぜひぜひtjbangまでご一報をよろしくお願いいたします。
編集部:tjbang