皆さんコンニャンハセヨ〜。5月もいよいよ終わりに近づいてきたにもかかわらず、こちらソウルはなんだか気温が上がらず肌寒い毎日が続いております。気温差が意外に激しいためか、tjbangの周りでも風邪っぴきさんが続出中です。
そんな折、tjbangと一緒に住んでいる友人も「ある病」にかかってしまったのでした。それは風邪ではなかったわけですが、じゃあなんの病気かと言うと「モムサル」というなんとも不思議な病気だったのです。
いつものごとく朝起きると、普段は先に出勤していていないはずの友人の部屋から人の気配が。おかしいなと思いながら恐る恐る部屋を覗くと、やはりベッドの上で辛そうにしている彼の姿がそこにありました。
tjbang:「どしたの〜?寝坊〜?」
友人:「うう…いや…起きようと思ったんだけど体が辛すぎて起きられなくて…モムサルになったみたい…」
tjbang:「で、で、でたーーーーーーー!!これが噂に名高い韓国名物モムサル!!初めて遭遇した!!チョウム ペプケッスムニダ(=はじめまして)!急いで採集採集!えーっとカメラカメラ…」(と辛い人を目の前に撮影をする)
「モムサル」とは、韓国にあって日本にない病気の一つで、韓日辞典で調べると『疲れ病(やまい)』と出てきます。しかしこれは韓国語が持つ微妙なニュアンスを補完しきれていない不十分な訳のようで、韓国の人たちに聞いてみると「疲れ病」ともだいぶ違う感じがします(大体今のご時世に『疲れ病』なんて言葉ほとんど使いませんし)。
国語辞典を開いてみると、「モムサル=すごく体が疲れて起きる病気。腕や足がチクチク痛み、ぐったりと元気がなく悪寒が起きる」と書いてあります。韓国人に聞いてみるとこの説明が近いらしく、モムサルは体の内側から刺すような鋭い痛みがあるのが特徴だそうです。
「具体的にどんな時に起きるの?」と説明をしてもらったのですが、「例えば前日に引越しで一日中重いものを運んだり、とにかく力仕事でクタクタになった次の日なんかに起きるんだよね」と言われたのですが、うーんでもそれって筋肉痛なんじゃ…。
でも筋肉痛は悪寒が走ったりはしないし、ひょっとして風邪の初期症状のこと?とも思うのですが、どうやら風邪とも違うそうなんです。かと思うと「体がすごく疲れてひく風邪」という、「モムサルカムギ(モムサル風邪)」というやつもあったりして、モムサルは砂漠の中の蜃気楼のように理解しようと追いかけてもその実態にたどり着く事ができない、非常に韓国的な概念のようです(大げさですね少し)。
まあ日本ではごく当たり前の「肩こり」という概念が西洋にはないのと同じで、言葉や文化が違えば同じ人間でも身体感覚に関する認識も変わってくるというのは十分に理解できるのですが、具体的にモムサルと言うのがどんな感じなのかはわからないんですよねえ。日本の感覚でいう、「すごい疲れた」以上、「過労で倒れる」未満みたいな感じなのでしょうか?
どうやらモムサルと言うやつは頭で考えてわかるものではないようです。となると、「Don’t Think! Feel!!」の精神にのっとって、この身体でモムサルを感じてみるしかない!近日中に予定している知人の引越しで一日中クタクタになるまで荷物を運んでみることをtjbangは決意いたしました!
果たしてハードな引越しを終えた末にtjbangはモムサルを体で理解することができるのか!?その結果は近日中にコネスト記事のどこかでご報告したいと思います!乞うご期待!
編集部tjbang