皆さんコンニャンハセヨ〜。ドンドン寒くなるソウル、遂に先週は初雪に見舞われました。こう冬の寒さが厳しくなってくると、近頃ただでさえさぼりがちだった「活動」もシーズンオフに入って、いよいよ「物件」に出会う機会が少なくなってきそうです。
あ、ここでいう「活動」とは、反体制やクラブのそれではないですし、「物件」といってもお部屋探しをしているわけでもござんせんので誤解なきよう。
個人的に行なっている「変モノ収集」がtjbangにとっての「活動」で、「物件」とは、写真に収めるべき「変モノ」のことなのでございます。
学生時代に赤瀬川原平先生の著書、「路上観察学入門」や「超芸術トマソン」、そのルーツである考現学に関する本などを読んで影響を受けたtjbangは、韓国に来てから暇な時に街をブラブラテクテクしながら、ソウルの街に隠れた「変モノ」を収集することに一時期はまっておりました。
(『路上観察学』や『トマソン』とはなんぞや?という方、インターネットでこれらの単語を検索すれば、たくさん説明が出てきますのでここでは割愛します)
無駄も徹底すればある種の価値を生むというのはどうやら本当のようで、こうして集めた写真は「コネスト変モノ収集隊」として、記事にもさせてもらいました。
で、少し前からはまっている「変モノ」が、写真の「メーター」なのでございます。
写真が小さくて皆様にきちんとお伝えできないのが口惜しいのですが、このメーターのズラッと並んだ姿とそこから各家庭に向かって幾重にも流れる管が織り成す、ナスカの地上絵のような幾何学的な模様は、まさに「ゲージュツ」と呼びたくなる造形をしています。
壁の色に合わせてメーターと管がきちんと塗り分けられていたりして、「メーター職人」なる職業があるのではないかと思うほど、ため息が出るような「物件」が多いのがこのメーターの特徴です。
これらのメーター、どうやら集合住宅にとりつけられたガスメーターのようなのですが、総じて建物の裏側、路地と路地の間にひっそりと、でもダイナミックかつ優雅に隠れているので、探し出すのも他の「変モノ」に比べてなかなか難しかったりします。ですからまだ分類・考察をするほどの枚数が収集できていないのが現状です。
これからドンドン集めていこうと思っていたところで、既に季節は寒がりのtjbangには一日中歩き回るのがしんどい冬。本格的な収集は来年の春に持ち越しかなあ・・・と思っている今日この頃です。
とまあメーターの他にも同時進行で収集している「変モノ」はもうちょっとありますので、ある程度の数が集まり次第、皆さんにお届けできると思います。
ちなみにtjbangの曖昧で濁った記憶ではこうしたメーターの集まりって日本にはあまりないと思うのですがどうなのでしょうか?
編集部:tjbang